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憂鬱な朝(2) (キャラコミックス)

憂鬱な朝(2) (キャラコミックス)

憂鬱な朝(2) (キャラコミックス)

作家
日高ショーコ
出版社
徳間書店
発売日
2010-06-25
ISBN
9784199604430
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憂鬱な朝(2) (キャラコミックス) / 感想・レビュー

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エンブレムT

「僕はただ・・・お前と一緒にいたいだけだ」真っ直ぐに桂木だけをみつめ求め続けている若き子爵・暁人。彼の激情と苛立ちを受け止めても、なお怜悧な美貌を崩さない家令である桂木。暁人はこの先、桂木の為にどんな色にも染まってみせるだろう。桂木がそんな暁人に囚われるのもそう遠い日ではないと思う。けれど、感情のみで生きることが許されない、家の格式というしがらみに縛られていた時代だから、彼等の向かう先は全く見えてこない。それがとても恐い。眼差しだけで切なくなる。

2010/07/01

立場だけでなく、どうやら生い立ちにも何か鍵がありそう?うっすらと見えてくるものがありながら、解けない謎がまだ残っていて引き込まれる。桂木の表情と態度が少しずつ変化しているものの、暁人の想いは恋愛感情と紙一重の別物に見えて仕方なく、それがせつない。桂木の復讐めいた心の中の炎が垣根を作っているのかなぁ。伊藤とか池田とか実在した当時の爵家の名前が登場して、リアリティあるシナリオが面白い。そういえば1巻の冒頭で会話に出てきた「西洋の果物と菓子を店内で食せる店」というのは銀座の資生堂パーラーのことなんだろうな。

2013/04/20

ちゃりんこママ

再読。小難しい華族階級制度や新勢力の財閥との絡み、上流子弟の通う学院(多分学習院)の様子など、ストーリー展開で無理なく理解できるようになっているのは見事。暁人と桂木の情交も熱を帯びる中、表向きは陞爵に向けて公家との縁談、権力者への謀計など、鳴門渦潮のような展開です。和洋折衷な時代の服飾は下着まで(褌♪)眺めてるだけでも楽しいです♪

2014/08/24

JUN+

あまりに頑なな態度だった桂木の行動と想いの揺れ幅が、次第に目に見えてくる感じがじわじわと嬉しい。彰人の真っ直ぐで熱い想いは若さでもあるけれど、その未熟さも愛しく好感が持てる。今回再読してみて、桂木が公私をハッキリと線引きして表情まで仮面を被ったようにできてしまうのは、案外単純に彼が熱烈な恋愛を知らないからとも言えるんじゃないかと思った。そういう意味で、彼の心の壁や過去の確執が彰人によってどう破壊され解されていくのか楽しみに思える2巻だ。

2014/02/11

福猫

【借本】一線を越えてしまったことで、桂木に溺れる暁人。そんな暁人に、危機感を感じる親友石崎。同じように一線を越えてしまったことで、徐々に感情が表に出てきだした桂木。そして…桂木の前に現れる嘗ての久世家の書生雨宮。暁人の知らない過去を知る人物の登場で、徐々に物語は“動”の展開へ…。それにしても桂木…色っぽいわ~。この時代の下着は褌だったのねと気付き、妙にテレる。(笑)。読み友さんの感想(行動)に私も同感。(笑)

2013/06/09

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