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憂鬱な朝(3) (キャラコミックス)

憂鬱な朝(3) (キャラコミックス)

憂鬱な朝(3) (キャラコミックス)

作家
日高ショーコ
出版社
徳間書店
発売日
2011-05-25
ISBN
9784199604782
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憂鬱な朝(3) (キャラコミックス) / 感想・レビュー

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エンブレムT

「次の巻が出るまでに、いったい何度読み返すことになるのか!?」ってな心配をしてしまうくらい心臓わしづかみ状態になる巻でした。何?この切なさ!何?このもどかしさ!!何なの?この、どのページを開けても思わず見入ってしまう美しさはーーー!!!・・・身体を重ね、確かに心の距離を縮めていっている2人なのに、消えるどころか増していく緊張感。家の格式、華族というしがらみ、変化を厭う旧勢力と変化を望む野心家達。過不足なく描かれた時代背景が、手に入れることが出来るはずだった幸福すらも奪っていってしまいそうで、とても怖い。

2011/05/26

雪の中の扉絵がとても素敵だった。比較的感情的になりやすい暁人は冷静な対応と思慮ができる大人になり、クールだった桂木は表情豊かになり、抑えていた想いがいまにも溢れそう。背景には襲爵問題があり、その向こうには桂木の出自や思惑の変化があり、そして根底には暁人の一途な愛がすべてを動かしているせつない展開。でも単純な恋愛モノとはまったく異質の読み応えある作品なので、彼らが相手を想う気持ちより、華族達の駆け引きのほうに面白さを感じた。さてさて次巻はどうなる?!

2013/04/21

辺辺

再読み。意志改革激動編。旧華族に纏わる因果の謎解きともなった巻。根本たる諸(原本)悪の正体は一体!?⇒東洋狼少年よ、戒心にはまだ遅くないっとご褒美に天使な忠犬を賜るぞえ!と天の声が?(すいません、切なさレベルが己の忍耐度を振り切ってしまったゆえ、逆方向へとボケ逃亡しかないw)。過去や事実が動かしようがない、重ね重ねの過ちに清算しようにも、事態が大きく動き出した現実を見据えつつ、前進のみ、荊道だとしてもだw。両想いの車輪ズレまくり的展開。応援歌を口ずさんでしまいそう「諦めたら、試合(連載)終了だお!」自爆♪

2014/02/04

えんび@灯れ松明の火(文さんに賛同)

悲しみ街道まっしぐら、だめ〜〜〜『憂鬱な』、それそのまま私の気分。家柄や身分やしきたりにがんじがらめの桂木。それでもそこからの一歩を踏み出そうとする暁人。気持ちは通じ合っているはずなのに、お互いを想い、すれ違う。求め合い、重なる体は熱くても見えてこない本音。「矛盾な塊」の二人が美しすぎる。ショーコさんの絵が、より一層切なさを醸し出す。じっくり、確実に暁人の成長を感じる。なのに、桂木の前では甘えたり取り乱すところがたまらない。

2011/06/01

那義乱丸

桂木の出自や先代との関係性、桂木の思惑など、これまで謎だった部分が明らかになってきていますが、それがためにさらにすれ違いが加速してしまう二人があまりにも切ない。過去ゆえに自分自身を潰してしまっている桂木にも、桂木を失わないためにもがく暁人にも、そして、それぞれが深い想いを抱えながらもそれを繋ぐことが出来ない現実にも胸が痛くなります。家格が第一である時代、どう紡げばこの二人の未来に幸せをもたらすことができるのか。続きが非常に気になりますが、また1年後なのかなぁ。長いよ…。

2011/06/06

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