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少年愛文学選

少年愛文学選

少年愛文学選

作家
折口信夫、稲垣足穂ほか
高原英理
出版社
平凡社
発売日
2022-04-18
ISBN
9784256988053
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少年愛文学選 / 感想・レビュー

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おかだん

しっとりねっとり。世に溢れる「少年物」の系譜がここにある。純粋で透明感あふれる「少年」は絵師や作家が作り出した物で現実には存在しないと思っていたが、過分に体験から書かれた作品もあり、いにしえの日本にはきちんといたのだなーと納得。「稚児殺し」のサイコパスぶりも現代に通じてたりするけど、この辺りの感覚が「june」辺りまで連なり、BL繁栄で駆逐された感が有る。

2023/05/28

MOONIN

少年愛モノのアンソロジー。どの作品も明治大正期の美しい日本語が堪能できる。 編者解説がとても面白かった。国家的・家父長的暴力へのアンチテーゼとして少年愛を捉えると、若く美しく清いまま死ぬことへの憧れみたいなのを肯定するの作品が多いのも理解できた。 JUNEの頃からその手のものを読んできてるけど、どうも昔風の耽美的な少年愛は好きになれないんだな… 短絡的に死ぬなよ、と思ってしまうので…その点では武者小路実篤の短編が良かったな。

2022/04/22

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