わすれられた惑星 [SF名作コレクション(第1期)] (SF名作コレクション 3)
わすれられた惑星 [SF名作コレクション(第1期)] (SF名作コレクション 3) / 感想・レビュー
スターライト
はるかな未来、人類が銀河系にちらばり、あちこちの星をテラフォーミングしていった時代。その過程で人類から忘れ去られ、不時着した宇宙船の子孫が原始人のレベルまで退化した。その中の一人の若者バールが、巨大なクモやカマキリなどから逃げ、細々と暮らす生活から脱却し、人々を導き、文明の礎を築こうとするまでを描くこのテーマでの古典的SF。会話文が極端に抑えられ、バールが一つずつ智慧の階梯を昇っていく様子が際立ち、SFに触れた幼いころを思い出させてくれる。派手さはないが、心に染みいるような読後感が心地いい。
2010/11/19
のるぺ
すっごいおもしろかった
火星人碧
マレイ・ラインスター。懐かしい作家である。この作品は知らなかった。なるほどこういうSFもあるものか、と思わせられた。SF味は非常に薄く、かといってSFでなければ描けない世界でもある。人が退化してふたたび進化してゆく、そのひとコマを切り取って作品として結実させた。異色作。SF作家のイマジネーションが生み出した人の進化の物語を面白く読んだ。
2021/02/09
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