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声蛍 (おはなしガーデン36)

声蛍 (おはなしガーデン36)

声蛍 (おはなしガーデン36)

作家
万乃華 れん
丹地陽子
出版社
岩崎書店
発売日
2013-09-10
ISBN
9784265054862
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声蛍 (おはなしガーデン36) / 感想・レビュー

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izw

第30回福島正実記念SF童話賞大賞受賞作品で、万乃華れんデビュー作。ひとの声には、よろこびをわかちあいたい、かなしみや不安な気持ちをわかってほしいというたましいが宿っているが、それが相手にとどかなかったときには、さまよい「声蛍」という光る玉になりい、声を聞いてくれる人のところに集まる。声蛍がはいったフンを頭に落としたカラスを追って、二人の少年が見つけた声蛍の漂う場所で、不思議な老人に言われ、その声を聞く修行する。声が聞こえた日以後、二度とその場所は見つからない。清々しい印象の残る作品である。

2019/05/06

timeturner

空気は読むけど他人の気持ちを思いやろうとしない昨今の人間が考えるべきことが書かれているけど、あまりに内省的なので子供が読む気になるかなとも思う。丹治陽子さんの挿絵がたっぷりなので、それを愛でる本なのかも。真ん中あたりのカラー見開きは溜息が出るほど美しい。

2019/08/21

yama-da

第30回福島正美記念SF童話賞大賞作品。「声蛍」というタイトルが気になって手に取った本。薄暗い森の中で蛍のように舞う赤と青の光をはなつ玉。それの正体は…。聞いているようで聞いていない子どもたち。聞いていないようで聞いている子どもたち。すべての子どもたちに「心を傾けて聴く」という姿勢を学んで欲しい。

2016/02/05

Strega Rossa

人の話を聞く。傾聴する。それは相手を尊重すること。福島正実SF童話賞で大賞を取った子供向けのお話だが、むしろ大人が読んだ方がグッとくるものがあるはずだ。冒頭の日常生活の描写から、あれよあれよという間に幻想的な世界に入っていく。この強引ともいえる話の運び方が強烈で、全く予想のできないストーリー展開となっている。きちんと少年たちのひと夏の物語となっているのに加えて、大人が忘れかけている親友という大切なものを解いている。言葉には言霊がある。それをこんなスタイルで描くことができたということが素晴らしい。

2018/08/10

Wood

[図書館]

2015/01/16

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