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ハッキング思考 強者はいかにしてルールを歪めるのか、それを正すにはどうしたらいいのか

ハッキング思考 強者はいかにしてルールを歪めるのか、それを正すにはどうしたらいいのか

ハッキング思考 強者はいかにしてルールを歪めるのか、それを正すにはどうしたらいいのか

作家
ブルース・シュナイアー
高橋聡
出版社
日経BP
発売日
2023-10-12
ISBN
9784296001576
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ハッキング思考 強者はいかにしてルールを歪めるのか、それを正すにはどうしたらいいのか / 感想・レビュー

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hitomi

読売新聞の書評を読んで。面白かったです!各章が短く翻訳も良いのでテンポよく読めます。本書におけるハッキングとは、コンピューターだけではなく「システムが新たな環境・展開・技術に適応していく過程」のことで、違法でも不正でもなく、想定を超えた巧妙なやり方で裏をかく方法。特に面白かったのは、スポーツ界や金融システム、認知システムのハッキング。また、近い将来ありうる、AIによるハッキングは危険性が高いそう。政治や金融システムのハッキングは手間もお金もかかるので強者にしかできず、弱者はさらに負担を強いられるとは…。

2024/04/11

茶幸才斎

ルールや仕組みの間隙を突いて利益を得る行為をハックと称し、電算システムはもとより、金融・法制度、政治や選挙運営、人の認知機構、そしてAIに関わるハッキングの事例について解説している本。要するに〝ズル〟である。ズルするのもズルを防ぐパッチ当ても、ともに権力や財力があり専門技術を動員できる組織や一部の人たちの間でなされる高度で複雑なイタチごっこに思えて、私のような下々の者はそれで不利益を被っていても気付きさえしないほど、為す術なしと感じる。ひとまず、人様に迷惑をかけてはいけません、というルールでやってほしい。

2023/12/14

Ujiro21

通勤用に。イノベーションとは逆向きに働く。テック分野にのみならず、法体系も含め、システムの不備をつく。昨今の社会正義が叫ばれる理由が腑に落ちる。

2024/01/04

てっき

書店で何の気なしに取った本。中身はコンピュータに限らず制度としてのシステムの脆弱性をどのように衝くのか、どういった点が脆弱点となり得るのかといった思考法を主に金融や政治、コンピュータネットワークの実例を交えつつ語った本。面白かったのはハッキングと言うものが生得的に対象のシステムに対して寄生的であり、故にシステムから利益を得ようとする者が積極的に行うものだという指摘。逆にシステムの破壊を目論む場合としての遵法闘争もシステムの脆弱性を衝いた別種のハックという指摘も非常に興味深かった。

2024/04/14

kenryo

ハッキングは何もコンピュータに限ったものではない。 法律だったり、人間の思考なども上手くやれば意図した通りに動かすことができるのだ。 これらは社会的に地位の高い人(法律改正できたり、発言に影響力がある人など)の方が成功しやすい。 この本では序盤中盤テクノロジーに限ったものではなく上記のようなテーマでのハッキングについて記載している。 私にとってこのような視点はあまり考えたことがなかったので非常に新鮮だった。 終盤のAI関連、これが筆者がもっとも言いたかったものだと思うが、文字数足りないので終わる。面白い

2024/03/21

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