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働かないニッポン (日経プレミアシリーズ)

働かないニッポン (日経プレミアシリーズ)

働かないニッポン (日経プレミアシリーズ)

作家
河合薫
出版社
日経BP 日本経済新聞出版
発売日
2024-01-11
ISBN
9784296118182
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働かないニッポン (日経プレミアシリーズ) / 感想・レビュー

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よっち

いま、何が日本人から働く意欲を奪っているのか?健康社会学者である著者が、会社員へのインタビューをもとに「働かないニッポン」の構造的な問題を紐解いた一冊。やる気をなくし早々に窓際族を目指す30代エリートと「頑張り損」と感じてしまう社会構造、真面目な人ほどハマりがちな「ステレオタイプの脅威」の罠、人事権がないのに人事に影響がある魔物、労働と働くことの小さくて大きな違いといった停滞感を生み出しているものを意識して、意義や価値を見出す有意味感をいかに作り出していくか、そういう意識が改めて必要になってきていますね。

2024/02/28

みゃーこ

改めて今日本社会の「働くこと」の意義への問い直しに迫られている現状をもう一度立ち返るきっかけになった。読み始めて半分くらいは「社会のせいにするなよ」とムカムカして「結局何が言いたいの?ボヤキ?」と思って読み進め、後半で、働くってお金のためだけじゃなく、実は人生そのもの、フロイトの言う通り「生きる」上で最も意味のあることなんだ、と考えが変わっていった。もし「働く」を取り上げられたらどんな気分になるか。そういう事を考えさせられた。

2024/04/20

ザビ

今の日本…ジジイからの無理難題な指令にもドMに忠義を尽くす部下→ジジイはそれに恩(昇進人事)で報いる→若者は組織のバカバカしい構図に仕事への有意味感を冷ます=大組織の最上席をゲットしたスーパー昭和おじさんたちが仕切る「日本的マゾヒズム」な働き方が、社会活力を損なわせている、という本。あえて?の暴言オンパレードで、男でこれが許されるのはビートたけしか立川談志くらいなものだろう。ただこの長老支配を、ヨソ者海外からではなく日本人女性が堂々と批判することは少なからず意義がある。日本に女性リーダーが少ないのは、→

2024/02/21

グレートウォール

なんでこんなにも日本人は心までも貧相になってしまったのだろうか。 いくら頑張っても報われない、何も変わらないと思う気持ちはとても良くわかり、何か行動を起こすのではなく単に文句だけ言っている人種に成り下がってしまった。 それを解決するためには、自分の意識を変え、手の届く範囲への愛を与えることだと言う。確かに…愛だよな、愛。

2024/03/19

ossan12345

本質を見ない国民性なのかなあと思います。集団的感情論で戦争に突き進んだ国ですが、日本的マゾヒズム、長いものには巻かれろ的思考、批判的精神を封じる階層主義などが全てその基盤を形成しているのでしょう。更に将来に希望が持てない衰退途上国とあっては、みんながコスパ・タイパだけを重視して、働いているフリに陥るのも当然。その中には月曜から金曜まで、死んだも同然の労働に埋没する人も多くいる。台湾・インドなど元気のある国に出張するたびに、我が国の停滞感が痛々しく感じられるこの頃です。

2024/01/19

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