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浅草蜃気楼オペラ

浅草蜃気楼オペラ

浅草蜃気楼オペラ

作家
乾緑郎
出版社
宝島社
発売日
2024-02-28
ISBN
9784299052384
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浅草蜃気楼オペラ / 感想・レビュー

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coolgang1957

大正時代、浅草オペラ全盛期が舞台でした。知ってた人は田谷力三さんくらい、とは言っても亡くなった時に有名なオペラ歌手でしたって知ったくらいかなぁ。徹子の部屋でもしかしたら見かけたかも、うろ覚えです🤣でもここでは主役ではありません。ヒロインは〝山岸妙子さん〟この人は創作なのか、ググっても出ません😔家父長制や自由恋愛やヤクザの興行なんかが相まって興味深く、深刻さもあるけど、全体には楽しげです。唐突ですが浅草神谷バーで電気ブラン飲みたいな🤣

2024/04/18

アカツキ

大正2年、妙子は高等学校を卒業すると女優を目指して上京。叔母の家に居候させてもらって劇団員として日々鍛錬するが、劇団が解散してしまい…。史実の人物も登場、表紙のイラストにぴったりの少女漫画っぽいタッチで書かれた物語。ただ、ストーリーが薄暗い。明るい青春ものをイメージして手に取ったので、これじゃなかったなと流し読み。妙子がぽやっとした明るい子だったのが救い。

2024/04/23

菊蔵

乾さんは『忍び外伝』を初めて読んで、物凄く衝撃を受け「こんなにすごい伝奇を書く作家さんが現代にいるのか!!」と感動したのを覚えている。今回なかなか物語に入れず苦しかった。主人公はとても可愛らしく、昔の宮崎駿作品に出てくるような純粋で無垢なキャラで、そういうキャラが好きな方にはとても合うかも。私的には作られた物語をひたすら読まされている感じで、丁寧に丁寧に書かれているのに、いまいち血肉が通っている感じがしなかった。もっともっと厚みのある物語が読みたかった。歌劇に対するパッションがもっと欲しかったです。

2024/03/28

ジジ

 歌劇女優憧れて上京し、帝劇に入り、ローシーの厳しい指導の元、夢を追う妙子とヴァイオリンで父親の病気の治療費を稼ぐハルが出会い、2人で歌劇ブームの大正の浅草を駆け抜けるお話。  大正の当時の歌劇界が舞台の本作品。  歌劇ブームの浅草や今では考えられない理不尽さのある大正の日本を知ることのできる1冊だと思います。

2024/04/16

マキコマキ

大正初期、日本にオペラを根付かせようと発足した帝国劇場洋劇部に2期生として入団した山岸妙子。妙子の主演女優への道のりと大正期の舞台の衰退。 浸透しないオペラ、プライドの高い指導者と演者のぶつかり合い。ぶつかって良い舞台ができるのであればいいのですが、決裂し演者各々がまた劇団を立ち上げるというなんとも混乱を極めた時代。 そんな時代を生き抜いた妙子の純粋さに救われた。 登場人物の殆どが実在した人のようで、フィクションとノンフィクションの間のような作品。この時代のエンタメの位置付けを感じることができました。

2024/04/15

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