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本とはたらく

本とはたらく

本とはたらく

作家
矢萩多聞
出版社
河出書房新社
発売日
2022-05-26
ISBN
9784309030418
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本とはたらく / 感想・レビュー

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Koichiro Minematsu

おわりにで筆者は働く意味をまだ見つけられないとしているが、そうではないでしょう! 本と働くことにアジャストしたんだと思います。本と働くことで家族を幸せにして欲しいと願っています。本とともに生きる。それができることは幸せなことだと思います。

2023/01/16

中玉ケビン砂糖

「本ではたらく」人たちは一定数いるが、「本とはたらく」という段になるとかなり特殊なスキルが要請されるに違いない。ましてやフリーランスともなれば、芸術家であり商売人であり行動経済学者にもならなければいけないのだから、尚更。鈴木成一や幅允孝といったよく聞く人気装幀家とは違い、ヤハギタモンなる人の名は知らなかった(代表作のズラリと並ぶページで「ああ、あれの!」となる)。奇天烈だけど寛容な幼少期、インドでの生活、画家としての生計。そこからさらに始まる装幀稼業というのは聞いたことがない。

2022/10/08

"本とその周辺をゆかいにするべく活動している"装丁家さんの自伝。内容からの刺激と、デザインへの親近感。長く置きたい一冊に出会えた。「本は縁側みたいだ」(P.253)という喩えから、そしてこの本自体から、私はこれまで読書会で出会った人たちを思い出す。ずっと「本は心の窓」と掲げて活動してきたけれど、これからはつながるだけでなく、一緒にくつろげる「縁側」としての役割も考えていきたい。

2022/08/01

kochi

自身の半生と本との関わりをまとめた『偶然の装丁家』に追加したもの。東北震災後、京都で暮らし始めてからの色々が加筆されている。家庭内のことも暴露されていて、子供さんが学校に行かないのでフリースクールを始めてしまおうと言うことで、なんともまあポジティブさはうらやましい。コロナ禍で、本関係の人との対談をラジオで流したりの活動なども、プラス面がドーンと強調されているから、そういうところ元々なのか、インドでの経験からなのか、見習いたい。インパクトのあった『中村屋のボース』の書影のページが無くなったのは残念。

2022/07/11

MAEDA Toshiyuki まちかど読書会

中学で不登校になった作者がインドへ行き好きな絵を描き続けて装丁家になった半生を綴ったもの。トラブルが日常茶飯時のインド人は「アジャスト」が口癖なのが興味深い。型にはめようとする日本とは真逆ですね。

2023/05/28

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