かっかどるどるどぅ
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かっかどるどるどぅ / 感想・レビュー
starbro
若竹 千佐子、芥川賞受賞作「おらおらでひとりいぐも」に続く2作目読みました。前作よりもメッセージ色の強い短編集でした。著者は寡作ながら書き続けるんでしょうね。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309030791/
2023/06/29
いつでも母さん
『死はむしろ生者のためにあるのかもしれない。』この言葉で結ばれたのは、芥川賞を受賞してから6年振りの若竹さんの第2作。60代後半の悦子と芳江、30代後半の理恵に20代の保。そしてキーとなる東北弁の高齢女性・吉野さん。それぞれの孤独、そこからの共生の物語。第六話まで孤立から再生を吉野の家の片隅にいるような感じで読んだ。第四話『よき人の』吉野のこれまでを、怒りと涙で拳を握りしめて読んだ。タイトルの由来は分らないが、読了後は何となくではあるがストンと腑に落ちる感じ(鶏の鳴き声ですよね?)
2023/06/14
シナモン
「ご飯を食べてまた食べてたっぷりと寝て、たまにポロンとうれし涙の一つもこぼして、歯ぎしりするほどの悔しさも味わって、それをこねて丸めてまた食べる。そうすりゃアンタもいい塩梅のばばぁになれる。ばばぁになれば強くなる」若竹千佐子さんが描く人生に行き詰まった人たちの物語は力強くて優しくて。引き込まれました。個人的には「おらおらでひとりいぐも」より好き。
2023/10/18
fwhd8325
あれから、もう6年も経っていたのですね。久しぶりの新作は、前作よりも強い生命力を感じました。まるで植物が成長していくような力強さです。何度か、神様の存在を語る場面があります。現実の厳しさは、自分でなんとかしなければ、そんな強い意志だと思います。理想ではないけれど、少し前は、人の存在、体温を感じることが当たり前でした。強く生きるのではなく、自分自身を意識すること、そんなメッセージのように感じます。
2023/09/10
けんとまん1007
丸い形の食卓を囲む。自分が小さい頃、我が家もそうだったのを想い出した。丸い・・円という形が持つ無限の広がりを考える。人は、不器用な人が、とても多いのだと思う。その不器用さは、いろいろあると思うが、それが、その人ならではの人間性・味になっている。違うからこそいいのであって、そこから関係性が広がる。それは、一人の中にもあるし、それ自体、変わるところと変わらないところがある。やはり、人は関係性の中の生き物だなあ~。
2023/08/27
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