天山の小さな春
ジャンル
天山の小さな春 / 感想・レビュー
アキ
河出書房新社の曾野綾子の短編集第2弾。先月第1弾に続いて読了。前半の3篇は、韓国への旅行エッセイ「白鷺のいる風景」1971年、掌編「四百米」1974年、「鮭の上る川」1978年と40歳代の作品。残りの4篇は「ミント・ディの匂い」2009年、「無口」2011年、「天山の小さな春」2012年と20年程後の作品になる。アフリカのエボラ出血熱を描いた「無口」での、日本の常識が通用しない現地の様子とその中で残された日本人修道女と医学生との別れが、ある医師の独白という形式を取り秀逸である。著者らしい国際色豊かな物語。
2023/12/28
bigdad
☆☆☆
2024/01/12
感想・レビューをもっと見る