丹後 古代史の遠いこだま
丹後 古代史の遠いこだま / 感想・レビュー
starbro
池澤 夏樹は、新作中心に読んでいる作家です。古代史、神話の郷、丹後半島の写真集は初めてでした。古の情景が、目に浮かびました。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309031675/
2024/03/03
角
畠山直哉の写真と、池澤夏樹の詩とが1冊に。前半が詩、後半が写真集という構成だが、これが良いのか悪いのか……。詩が写真の説明でない以上、並んで置かれていると興を削がれる。一方、詩を読むときに、まだ見たことのない丹後の地の風景を知りたいと思うし、写真を観るときにその通底に流れる古代のこだまを聴きたいと思ったりもする。一度まとめて読み、それから写真と詩を行ったり来たりして眺めるのが一番よいのか。
2024/04/28
チョビ
木村伊兵衛賞受賞カメラマンの写真をもとに詩をつけたというもの。その結果、3世紀から5世紀ぐらいにかけての世界観がやけに説明的になってしまい、せっかくの神秘的かつ現代の生活感たっぷりの写真の読み手の想像力を却って奪われてしまったように思えた。むしろ写真家の後書きの方がどこか詩的で余韻があった。ストーリーテリングの似合う写真、というところか。
2024/04/24
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