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憑かれた鏡 エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談

憑かれた鏡 エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談

憑かれた鏡 エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談

作家
A・ブラックウッド
W・F・ハーヴィ
C・ディケンズ
L・P・ハートリー
R・H・モールデン
R・L・スティーヴンスン
E・ゴーリー
柴田元幸
小山 太一
宮本 朋子
出版社
河出書房新社
発売日
2006-08-30
ISBN
9784309204659
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憑かれた鏡 エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 / 感想・レビュー

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nuit@積読消化中

本書のゴーリー選出怪談はすべてハズレなし。怪談好きなら読んだことのあるド直球な定番ばかりとはいえ、何度読んでも本当におもしろい。ひとつひとつのお話にあるゴーリーの挿画も素晴らしい。個人的にも大好きな作家作品ばかりでした!怪談ではありますが、素敵な時間をありがとう。

2018/06/15

mocha

名だたる作家の作品を、ゴーリーの扉絵で読める豪華な一冊。思い出してトイレに行けなくなるような身近な怖さはないし、スプラッタな描写もなく、純粋に話運びの妙を楽しめた。『猿の手』のみ既読。何度読んでも怖い話だ。『八月の炎暑』は まさにぴったりのタイミングということもあり、好きな作品。何かが起こる「予感」こそが怖い。サスペンスタッチの『亡霊の影』『古代文字の秘法』も面白かった。

2016/08/16

がらくたどん

ゴーリーが選んで絵を付けた19世紀から20世紀初頭あたりのイギリスの「怪談」が12編。今風のホラーとかスリラーではなく「怪談」。叔母さんと甥っ子の幽霊屋敷での肝試しの一夜。白昼夢のように出会った自分の墓碑銘。警告する夢。歩く大理石マン。消耗した心身を追い詰める紐と鼠。復讐する肖像画。ご存知古典「猿の手」にこの世でもあの世でも同じくらい危険な女。そしてあからさまにヤバイ魔術研究家の行く末等々。「出る」から怖いんじゃない(いや、怖いけど)。「出そうな空気」に心身が絡めとられ悪意が沁み込むから怖いんだ!ヒッ!!

2023/06/06

keroppi

【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の二・洋編〉エドワード・ゴーリーが選んだ怪談集ということど読んでみた。ディケンズ、スティーヴンスン、ストーカー等、古典の作家達が名を連ねる。ゴーリーの扉絵が、不気味な雰囲気を醸し出し、怪しの世界へ導いてくれる。ただ、ゴーリーの作品ほどは不可思議ではない。古典的な怪奇ものを味わった感じだ。特に気に入ったのは「猿の手」かな。この本を読みながら寝たせいか、昨夜うなされていたそうだ。鏡の向こう側の妖しい影に呼ばれそうになったみたいだ。

2020/08/12

アナーキー靴下

お気に入りの方が読んでいた『猿の手』を読みたかったのだが図書館になく、調べたところこの本に収録されていることを知り借りてきた。ゴーリーが選定し、各作品の扉絵も手掛けたアンソロジーだが、怪談と言われて期待するほどには怖くない。明確な因果があったり、逆にまったく不合理であったり、みたいなわかりやすい話の方が怖く感じるのだが、収録作品の多くはその辺が曖昧で、不吉で不穏な空気に浸りながら楽しむ奇妙な物語集、といった風だ。「猿の手」はこんな話だったのか…と感無量。上手い、そして怖い、というよりは恐ろしい、かな。

2023/04/21

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