人生作法入門 (河出文庫)
人生作法入門 (河出文庫) / 感想・レビュー
シブ吉
本の帯に書かれていた「しっかりと背筋を伸ばして生きていきたい。品性を大切に、そんなあなたに贈るエッセイ集」に惹かれ、手に取った一冊。宣伝の仕事に携わっていた筆者が、新聞の書評欄担当者に出来たばかりの本をさしあげたところ、いきなり帯をはがし、丸めて屑籠に捨てた。いかにも書物を扱い馴れている人のやりかただった。でも、その帯は、私が作ったものであり、部長に三度も書き直しを命ぜられたものであった。私は、あやうく、「俺だって作者なんだぞと叫びそうになった。」の記述を読み、本の帯に「より愛着」を感じてしまいました。
2013/04/29
bouhito
国立を愛した山口瞳。本書にも、繁寿司をはじめとして、国立の街が随所に登場する。遠藤周作のエッセイでは「塩酸ぶっかけてやろうか」という科白で登場する有吉佐和子が、この本では上座を男性に譲る淑女として登場する。同時代の作家の随筆読み比べというのもなかなかおもしろいかもしれない。
2015/05/09
Tasuku Seo
人に迷惑をかけずに粋に生きるには、みたいな本。粋の基準は山口瞳さん(♂)なので、非常に個人的なスキ・キライの本といえると思う。 P23「パーティーに出てくる女性はみな美しいのであるなぜならば~略~彼女たちが美しく見せようとしているのであるから、こちらも、それを美しいと思ったほうがいい。すなわち、礼儀作法とは非常に演技的なものであると私は思う。」 P58「(きれいにお酌されたら)惚れちまうね。惚れないまでも、いい気分になる」 P170「(満員電車の女の髪が近くにあると)いい気分だ。口笛を吹きたくなる」
2020/10/24
bpm95
きみ 、いくら早く書いたってかまわない 。だけど考える時間は長くなくてはいけないよ。
2014/11/25
のの
エッセイ集なので、人生作法の入門ではなかった。文壇のエピソードにはほうほうと思った。
2013/09/15
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