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あかねさす――新古今恋物語 (河出文庫)

あかねさす――新古今恋物語 (河出文庫)

あかねさす――新古今恋物語 (河出文庫)

作家
加藤千恵
出版社
河出書房新社
発売日
2013-10-08
ISBN
9784309412498
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あかねさす――新古今恋物語 (河出文庫) / 感想・レビュー

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❁かな❁

加藤千恵さんの作品を読むのは4作目。最近、短歌を読むのにハマってます!少ない文章でとても想いが伝わり深いですね。今作は約二千首の歌の中から加藤さんが選んだ二十二首の歌とそれらの短歌から生まれたショートストーリーと加藤さんの歌が紡がれています!どれも素敵な短歌で訳もとてもわかりやすいです。ショートストーリーは加藤さんらしく切ない気持ち、恋する気持ちが描かれていて共感もできます。加藤さんの現代風な短歌がとてもストレートで加藤さんらしくて好きです♪16話の話はピュアで読んでて涙が出ました☆とても良かったです♡

2014/06/30

やも

限られた文字数で恋の歌をおくるなんて、ロマンチック✨そんな短歌からカトチエさんが作られたラブストーリー22話。終わりかけてる恋、始まりそうな恋、誤魔化して知らないフリをした恋、何も伝えられなかった恋、戻りたい恋、戻れない恋…1人1人のいろんな恋。読みながらふと、昔の恋を思い出して懐かしくなった。私しか知らない顔や感触を、あの人も懐かしんでくれてたりするのかな?そこらへん、男性ってどーなの🥺学のない私には歌をおくることも返歌も難しいけど、恋するってスペシャルな事で人生の宝物なんだって思ったよ💘★3.5

2022/08/02

いこ

泣けちゃった。例えば第十二話「揺らしたら溢れてしまう」まず新古今和歌集の歌「玉の緒よ絶えねば絶えねながらへば忍ぶることのよわりもぞする」 次に訳「私の命が終わるというのなら、いっそ今すぐに終わってほしい。これ以上生きていたら、あなたへの恋心をひた隠しにしていることに耐えきれなくなってしまいそうだから」そして、この歌がモチーフの7頁程の小説。さいごに著者の歌「揺らしたら溢れてしまう もういっそわたしごと消えてしまいたい夜」 この形式で二十二話。誰も皆、覚えのある気持ち。それは千年前の人も同じだったみたい。

2022/01/28

10$の恋

甘く切ない恋の灯を、胸に宿してあの人を想う_。読むほどに切なくなった。「新古今和歌集」から抜粋された22首を現代の恋愛物語にして表現した短編集。今昔変わらぬ男女の情愛、慕う心、安易に成就できないところが胸を焦がす。「なぜ言えないの?」「明日にはきっと…」「忘れられない…」「一歩近づけたね」「待ってるのに…」「無くした恋の辛さ」。人として生まれて、恋するって素敵なことだ。ただ、恋路は常に気紛れ。不安な情緒で迷子になったり、愛の淵にひとり佇んだり。先人の綴り遺した五七五七七の31文字、それは最高の『愛言葉』。

2022/01/28

にゃんこ

あぁ、加藤さんだ、加藤さんの作品だ… 読了後、一番にそう思った。 裏表紙に「ハニー&ビターで、とびきり切ない恋愛小説」とあるけれど… まさに「ビター」で「切ない」… 決められた字数の中で自分を表現する「短歌」という日本独特の文化は、時空を超えて、こうして私たちの前に現れたりもするけれど… そこに込められた「想い」は、今も昔も変わらないんだなーと。 でも、今の私の気持ちにストンと入るのは、在原業平や紫式部じゃなく、現代を生きる歌人さんだなーと改めて発見(^▽^)

2014/05/07

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