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藤子不二雄論: FとAの方程式 (河出文庫)

藤子不二雄論: FとAの方程式 (河出文庫)

藤子不二雄論: FとAの方程式 (河出文庫)

作家
米沢嘉博
出版社
河出書房新社
発売日
2014-03-06
ISBN
9784309412825
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藤子不二雄論: FとAの方程式 (河出文庫) / 感想・レビュー

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本木英朗

日本の現代漫画評論家のひとりである、米沢嘉博の長編のひとつである。藤子不二雄――。「ドラえもん」「忍者ハットリくん」など数々の名作を生み出してきた「二人で一人の漫画家」は、1987年にコンビを解消。FとⒶとして新たなまんが道を歩き始めた――という話から始まる。うーん、さすがは漫画評論家!というところだろうか。FもⒶも、共に去ってしまった感じだしねえ。まあ、そのまんが評論家も、2006年に死んでしまったのがまただと思うけれど。よかったです、はい。また読もうと思う。

2022/10/10

akihiko810/アカウント移行中

藤子不二雄(FとA)の作品を、年代順に考察。印象度B+  藤子作品は、Fの短編とAの「まんが道」をちまちま読んでるくらいだが、まんが道が滅法面白いので読んでみた。「まんが道」で描かれている、初期の合作漫画って、今は復刻されてないことをはじめて知った。手塚マンガがほぼ全部復刊されてるのとは違うんだなー。藤子AはFと比べて評価が小さいが、二人とも偉大な仕事をしてるのだとわかった

2021/09/13

とし

軽い本かと思いきや本格的な藤子不二雄論。マンガ評論家である米沢さんが書いたので、ややマニアックでありながら面白かったです。ドラえもん、忍者ハットリくん、オバQ、怪物くん等、小学生時代に馴染みのある作品を世に出した藤子不二雄。国民的なマンガ家であり続けるには、時代の流れなどあり苦悩が描かれていました。2人で藤子不二雄でしたが、80年代末にコンビ解消しそれぞれの道をあゆみました。作風やマンガの根底にある哲学についてのFとAの違いを対比させて書いてあるところが面白かったです。また巻末の総合リストも良かったです。

2016/01/03

スプリント

藤子不二雄の作品歴を知りたかったので最適でした。著者の藤子不二雄論も説得力があります。漫画好きで稀代の名コンビではありますが、作風がまったく違う二人が名作を次から次へと生み出したことは奇跡だと思います。

2019/06/30

ジロリン

「白い藤子」、「黒い藤子」という表現が2人の作風を画・ストーリーの両方を一言で言い表しているのが、さすが。「海の王子」が「白」の正義と「黒」の悪との戦いだからこそヒットとなった、という論も非常にわかりやすい。そして同じ地平を目指しながら、常に違う方法論で、お互いが補完しあっていたからこその「2人で1人の藤子不二雄」だった…という結論でいいのかな(笑)。スタジオ・ゼロ時代の「オバQ」で、石森章太郎はその華麗なペンタッチで全部を石森のマンガにしてしまう、という検証が一番面白かったりして。

2014/04/23

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