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等々力座殺人事件: 中村雅楽と迷宮舞台 (河出文庫)

等々力座殺人事件: 中村雅楽と迷宮舞台 (河出文庫)

等々力座殺人事件: 中村雅楽と迷宮舞台 (河出文庫)

作家
戸板康二
新保博久
出版社
河出書房新社
発売日
2023-12-06
ISBN
9784309420707
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等々力座殺人事件: 中村雅楽と迷宮舞台 (河出文庫) / 感想・レビュー

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geshi

歌舞伎をはじめとする芸能の世界の特殊な空気は隔絶の感があるが、しっかりした本格推理のつくりの堅実さと好奇心旺盛でチャーミングな中村雅楽のキャラクターによって面白く読める、さすがは名シリーズ。『等々力座殺人事件』あの名作を歌舞伎の世界でオマージュした挑戦。『臨時停留所』ホームズ的な推理の面白さ。停留所の使い所が巧いなぁ。『美少年の死』普通なら理解しがたいホワイダニットに雅楽が一片の共感を差し向けることで閉じる物語。『ラスト・シーン』推理小説の本道でありつつ意外な犯人を見事にやってのけたな。

2024/01/12

つきみ

1969年に直木賞を受賞なさっているというのに、恥ずかしながら初耳の作家さんでした。歌舞伎のことはほとんど分からないけれど充分に楽しめる作品ばかり。情報にあふれた時代に生きる私にとって謎解きはおまけの要素で、世界観を楽しむだけで大満足。「楽屋の蟹 中村雅楽と日常の謎」も早速買いました!

2024/01/25

SOLVEIG

ホームズ役の歌舞伎役者とワトソン役の新聞記者のコンビが活躍するプチミステリというところかな。劇場や舞台に関する描写も色々出てきてニヤニヤしつつ面白く読了。大正生まれの作家さんの作品だけれど、そんなに古さは感じなかった――とはいえさすがに「時代だなあと」思うところもあるにはあるけれど。 特に印象的だったのは劇場・舞台からは離れたエピソードの中で『滝に誘う女』『臨時停留所』。にしても、この雅楽というキャラ、面白い。しばらく《雅楽》って文字を「ががく」と読むか「がらく」と読むか一瞬迷いそうだな……!?などと。

2024/01/23

桃柳

面白かった。中村雅楽、という探偵の存在はなんとなく知ってはいたものの、本を探してまで読もうという気にはならなかった。 今回たまたま書店で見つけて、表紙の雅楽に「面白いよ、読んでみな。」と言われた気がして、購入。結果、大正解。 ミステリとしては、トリックというより、人間同士の関係から起こる事件、という感じ。『滝に誘う女』と『等々力座殺人事件』がお気に入り。

2024/02/25

eckhart88

C+:滋味掬すべし。

2023/12/20

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