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江戸に欠かせぬ創作ばなし: 綺堂随筆 (河出文庫)

江戸に欠かせぬ創作ばなし: 綺堂随筆 (河出文庫)

江戸に欠かせぬ創作ばなし: 綺堂随筆 (河出文庫)

作家
岡本綺堂
出版社
河出書房新社
発売日
2024-01-09
ISBN
9784309420769
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江戸に欠かせぬ創作ばなし: 綺堂随筆 (河出文庫) / 感想・レビュー

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岡本正行

図書館本、同姓だからかもしれないが、以前から関心は持っていた。なにかしら縁、年譜を観ると、誕生日が同じ日、十月十五日だ、著者は明治5年、私は昭和27年、同姓だから、ひょっとしたら、どこかでつながっているかもなんて考えつつ、親近感をもって読んだ。江戸時代の読み物、戯作の紹介から、様々な当時の文物の有り様。歌舞伎や落語など、なにかこの本で関心と興味を持った。怪談話、なにか特殊な感想も持ってしまう。現代劇・ドラマなら、そんなもんって感じだが、江戸時代の話となると、なぜかリアルに感じる、もっと読みたいと思った。

2024/02/10

べあべあ

岡本綺堂の歌舞伎や落語の短評やエッセイ的小編集。明治の東京生まれならではの視点が面白かったです。かつて”勤番者”と下に見られていた人々が維新後の劇場での上客に転じた、というのは、明治の歌舞伎の混乱ぶりを考察するにも成る程な指摘。また、黙阿弥達が明治の現代劇”ざんぎりもの”で成功できない様子から、歌舞伎は時代に取り残され役者は能役者化してしまうと嘆く視点も、現在から視ると非常に興味深い。綺堂は黙阿弥の世話物は忘れられ却って時代物が残るだろうと予言しますが、幸いにもそれはハズレましたね。

2024/03/18

Tatsuo Ohtaka

「半七捕物帳」の作者によるエッセイ集。戯曲や小説を書くうえで、どのように言葉と向き合うべきか。江戸からと明治に変わって、言葉はどう変化していったのか。その他芸談も面白く、「寄席と芝居と」など実に味わい深い。

2024/03/18

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