読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

破壊しに、と彼女は言う (河出文庫)

破壊しに、と彼女は言う (河出文庫)

破壊しに、と彼女は言う (河出文庫)

作家
マルグリット・デュラス
Marguerite Duras
田中倫郎
出版社
河出書房新社
発売日
0000-00-00
ISBN
9784309461120
amazonで購入する

破壊しに、と彼女は言う (河出文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Roy

★★★★☆ 素敵な題名。何を彼女は破壊したのだろうか。他人?関係?自分?しかし、破壊を好むのは彼女だけではない。鈍い色の雲が広がり、時折光る稲妻に打たれ機能しなくなる僕の脳味噌。難しいことは分からないし、途中彼とか彼女とか誰を指してるのかすらも分からなくなったりもして、何度も行ったり来たりをしたのだが、この物語は狂人達の休息なのではないか、と思う。仕掛けるのもまた楽しい休息時間だ。

2009/05/25

パラ野

本書が届いた日に読んでいたのは「ユダヤ人の家」だった……。ネタバレオンパレードの後に読みました。いや、デュラスの言葉の「十通りの読み方がある」というのなら、あの解説だって、読みの一つでしかないのだ、と思う。「愛のための破壊」のために来たアリサ、彼女と共犯の男2人(彼らは「ユダヤ人の家」では同一人物になる)。女女、男男、男女、どの組み合わせへの可能性が開かれている。ただし、愛すること=破壊することができるなら。そんな神経戦みたいな本でした。

2014/08/04

加藤

初デュラス。どうしても破壊しに、と音を思うと墓石に、というダジャレにとらわれてしまうなあと思っていたら円城塔が短編のタイトルに採用しているのを知り嬉しかった。徹底された確定性の排除に対して、めちゃめちゃ読みやすいので満足感が大きい。ものを知らないので、文脈を踏まえた技術の巧拙や文学史的な達成などに何かいうことが一切できないのだが、素朴にコミュニケーション不全が貫徹されている様子は読んでいてアガる。規範への挑発としてのイチャイチャが後半頻出するのも楽しすぎた。そして純粋すぎるくらいに愛に満ち溢れている。至る

2021/02/20

ハルト

文庫版解説にある、聖なる野蛮人たちという言葉がぴたりと当てはまる三人の登場人物。静かなる狂気。愛したがために壊れるのか、壊れているからこそ愛するのか。ひとりの人間を複数人が同時多発的に愛するという奇妙な関係の、捻れた歪み。沈黙と欲望。眠りと森。原始的な愛。破壊の衝動。無秩序さ。世界の崩壊。寺山修司がデュラスを好きだということにびっくりしつつもなんか納得。

2012/01/03

スタバ

舞台向けに作られた作品なのだろうか。会話が大部分を占め、登場人物の心理描写や観念的な言いまわしはほとんどない。また、登場人物のほとんどが狂人というだけあって話が噛み合っていないように感じる。これは本で読むのではなく舞台を観たほうがいいのではないかと思える。

2015/10/14

感想・レビューをもっと見る