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裁判長の泣けちゃうお説教: 法廷は涙でかすむ (KAWADE夢新書 S 446)

裁判長の泣けちゃうお説教: 法廷は涙でかすむ (KAWADE夢新書 S 446)

裁判長の泣けちゃうお説教: 法廷は涙でかすむ (KAWADE夢新書 S 446)

作家
長嶺超輝
出版社
河出書房新社
発売日
2023-07-25
ISBN
9784309504469
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裁判長の泣けちゃうお説教: 法廷は涙でかすむ (KAWADE夢新書 S 446) / 感想・レビュー

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ma-bo

以前著者の「裁判官の爆笑お言葉集」を読了済み。今作は判決言い渡しのあと、被告に裁判官が語りかける説諭。そのなかから、「沁みる」言葉の数々を厳選して紹介。裁判官の発言が報道される事は基本ないので貴重。著者は裁判傍聴を薦めています。『被告人に対して裁判官や検察官、弁護人がどのような質問を投げかけ、どのような心に残る言葉を伝えられるか、それを見届けられる事が裁判傍聴の醍醐味』『私達はインターネット等で見たい現実ばかりを見ています。そこ(裁判)にはスマホが見せてくれない現実がある』私も一度だけ傍聴経験あり。

2023/11/01

タイ子

裁判長のお世話になる事は一生涯ないとは思うが、思うが万が一お世話になるなら本書の裁判長にお会いしたいと思う。被告人がどんなに心に沁みる、泣けるお言葉を頂戴しても再犯の道を辿らないとは言えないのでそこは本当に肝に銘じてもらいたい。人が人を裁く裁判において期待する裁判官とは著者の言葉を引用すれば「判決を出したあとのことまで、視野に入れている裁判官」だそうです。本書では30通りの言葉が掛けられます。どれも胸を打つ言葉だけど、被告人にも同じように届いて欲しいと願うばかり。

2023/12/16

さと

年末年始に読む本がなくなり書店で目に留まった一冊(これも縁)「犯罪者が立ち直り軌道修正する場が法廷である」という言葉に自らの認識を改めねばと思った。判決を言い渡すことは閉廷の儀式ではなくて、これからまっとうな人生を送るための導きになるのだと知った。厳しくとも被告を想い裁きを下した裁判官の心には許したものだけが感じられる愛が生まれているのだろうと思う。SNSという隠れ蓑を着て気に入らない相手を攻撃、断罪し続けても絶対に得られない、人としてのぬくもりが。

2024/01/05

まるぷー

貧困や身体的なやむを得ない理由で犯行に及んでしまった被告人がいる。そんな被告人に裁判長が投げ掛ける心に沁みる説教と温情判決。私の仕事は犯罪をやめさせることですからと言う裁判長。決して、罪を憎んでも人を憎まずで被告人のこれからも見据えているんだなと思う。540円を盗んだホームレスの男に「厳しい冬の間は刑務所に入っていなさい」と敢えて懲役8ヶ月の実刑判決、執行猶予中の万引き犯に幼い子供のためにと、異例の特別情状酌量を下し「がんばれや」と裁判官席から身を乗り出して声をかける裁判長。被告人の胸に届いたことと思う。

2023/12/31

カズオ・ハラグロ

泣けちゃうというのはちょっと大げさかな。(あなたの心の温度による)ただし、エピソード自体は興味深い傾向にある。被告人も思わず同情してしまうような人もいれば、許されざる悪のような人もいる。死刑囚のエピソードはない。中には有名人が被告の裁判もある。犯罪には必ず社会の闇がある。差別、貧困、親からの虐待等だ。出世のために裁判官は事務処理のようにテキパキ仕事をすることが求められるが、それでは被告人の再犯を許すきっかけとなりうる。 裁判に対する世間の関心がより強くなることこそが社会の闇へ向き合う第一歩だろうか

2023/12/31

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