ぼくらの裁判をはじめよう (14歳の世渡り術)
ぼくらの裁判をはじめよう (14歳の世渡り術) / 感想・レビュー
道楽モン
河出書房新社の「14歳の世渡り術」シリーズ。裁判員制度導入から2年後の2011年に発行されたものだけに、裁判員に選出された場合の基礎知識が前半。中学校での暴力事件に対する模擬裁判が白眉。これによっていかに想像力が大切であるかを学ばせる仕掛け。そして死刑制度と冤罪について問いかける。郷田マモラという人選がナイスであるが、氏が消極的とはいえ死刑制度を容認している点に、一筋縄でいかない議論の困難さを感じる。圧倒的大部分の国民の無関心に対し、せめて中学生に伝えようとする姿勢こそが、出版意義であり大人たちの努めだ。
2023/11/29
こすもす
裁判のことがわかりやすく書かれてある。テレビでやっていた「モリのアサガオ」を観て郷田マモラさんの本を読んでみたいと思った。生きている間加害者にも被害者にもなりたくはないが、人生何が起こるかわからない この本を読んで裁判を傍聴してみたいと思うようになった。
2013/08/16
ybhkr
裁判員制度と陪審員制度の違いがするりとよくわかった。陪審員は全員一致。裁判員は多数決。わたしだったら裁判員はお断りするなあ。自分がそんなことできる人間とは思えない。裁判傍聴はとうとう霞が関でデビュー。わたしの見た裁判は疑問を持つ隙間もないほどしっかりとした判定だったので、まだ司法に疑問を持つような案件には会ったことがありません。これから先、機会があればまた傍聴に行きたいけれど、その中でそんなケースに出会うことはあるのだろうか。死刑、裁判員制度について考えるための入門書としてはかなりベター。
2015/06/08
山崎にう
図書館本。裁判の基本事項、裁判員制度の問題点、中学校で起こった事件の模擬裁判など、裁判についてあれこれと。あらためて勉強になります。
2018/03/03
lily
郷田マモラの漫画は多く読んだが、活字は初めて。内容的には裁判関係の入門書のような感じ。彼の作品のサマヨイザクラを読んでみたくなった。
2014/02/13
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