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言葉の誕生を科学する (河出ブックス)

言葉の誕生を科学する (河出ブックス)

言葉の誕生を科学する (河出ブックス)

作家
小川洋子
岡ノ谷一夫
出版社
河出書房新社
発売日
2011-04-13
ISBN
9784309624303
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言葉の誕生を科学する (河出ブックス) / 感想・レビュー

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なっく

コミュニケーションは動物でもできるけれど、言葉は人間だけなのか。その言葉の一歩手前が歌だなんて面白い、しかも歌を学ぶのは鳥と人間とクジラだけ。つまりサルより鳥の方が言葉に近いコミュニケーションをしているってことなんだね。言葉を手に入れた人間は、死や孤独の恐怖から逃れるために、それを書として残すことになった。小川洋子さんが言うと説得力がある。確かに彼女の小説は、死や孤独があることを前提にした喪失と再生の物語が多い。

2020/07/12

はるき

対談形式で綴られる、言葉というか音に出すメッセージについての考察。小川洋子さんは私の中で理系の範疇の複雑な人。論理展開が理路整然としています。人間は進化の過程で言葉を獲得して飛躍的な進歩をとげたわけですが、当たり前だと思って、考えていないことの何と多いことか!科学は苦手ですが、推論を重ねることと空想を広けることは類似点もあると思います。

2016/12/11

Tadashi_N

話し言葉は鳥の囀りから、書き言葉は数字の記録から発生したという考えが良かった。文章でやりとりするのは、ほかにはクジラ。

2021/08/09

Nobu A

岡ノ谷一夫先生(&小川洋子)著書3冊目。11年初版。研究者と小説家の対談は理想の組み合わせかもしれない。研究者でありながら作家並み、いやそれ以上の文才を持ち合わせる人も存在するが、時々曖昧模糊な知識を明瞭に言語化してくれる化学反応が発生。歌を歌う人間と鳥と鯨、その中で人間のみが音楽を観賞。その差異を解明出来るのだろうか。また、言い得て妙な表現「情報習慣病」の視点がとても興味深い。情報化時代はどこに向かっているのだろうか。示唆に富む内容。他方、「さえずり言語起源論」等の重要なキーワードはもう少し説明が必要。

2022/10/15

kei

小説家小川洋子さんと、言語の歌起源説を唱える岡ノ谷さんとの対談本。科学的なことはさらっと書かれていて 色々なこと(言語、音楽、神、脳、コミュニケーション、心、など)についてお二人で楽しくお話しているところに お邪魔しているような気がする楽しい読書になりました。

2019/05/07

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