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ヒワとゾウガメ

ヒワとゾウガメ

ヒワとゾウガメ

作家
安東 みきえ
ミロコマチコ
出版社
佼成出版社
発売日
2014-05-30
ISBN
9784333026487
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ジャンル

ヒワとゾウガメ / 感想・レビュー

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Hideto-S@仮想書店 月舟書房

安東みきえさん作、ミロコマチコさん絵。魅惑的なコンビの絵本。ゾウガメと小鳥のヒワの友情物語。人懐っこくてお喋りなヒワは、ゾウガメに「ずっと一緒だよ」と告げる。でもその言葉をゾウガメは冷ややかに聞いていた。100年も生きるカメと儚い命の小鳥では「ずっと」の長さが違うから。いくつも別れを重ねてきたゾウガメは心の中で呟く。(そんなわけないじゃないか)と。ある日ヒワはゾウガメが喜ぶ噂を聞き及んできた。そして、姿をみせなくなった……。魂が触れ合う瞬間。確かに彼らは『ずっと一緒』なんだと思う。2014年5月初版。

2016/03/17

ぶち

読友さん(chimakoさん)ご紹介の絵本。友達とは?かけがいのない存在とは?ずっと一緒にいられること?長く生きるゾウガメにとって、ヒワの存在はあまりにもはかなく不確かなもの。だけど物語の中で、二人の想いはお互いの心に届くのです。安東みきえさんの淡々とした文章で、でも重厚で繊細な言葉がそこかしこに散りばめられていて、魅せられました。ミロコマチコさんの描く、ゾウガメの意思の強さを感じさせる絵。山のようにそびえたつゾウガメに対して小さく可憐に飛び回るヒワ。忘れられない1冊になりました。読友さんに感謝です。

2019/09/13

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

85/100点 安東みきえさんの優しい物語が、ミロコマチコさんの素敵な絵によって描かれた絵本。ミロコさんのダイナミックなゾウガメの表情が印象的でした。友達のために一生懸命なヒワに、本当に大切な友達は身近にいることを知るゾウガメ。身近な存在で傍にいるのが当たり前になってくると、その大切さを意識しなくなってしまうということを、改めて考えさせられました。読んでいくうちに心が温まっていく優しいお話です。

2018/02/03

ふう

涙腺の弱いわたしは途中から泣きながら読みました。次は泣かずにしっかり読もうと思ったのですが、2回目もまた涙がこみあげてきました。何度も仲良くなった鳥たちを見送り、孤独に心を固くしていたゾウガメ。そんなゾウガメのそばで、ずっと友だちだよと、今の思いを素直に話すヒワ。そんなヒワの可愛らしさや健気さが、いつの間にかゾウガメにとって心地よく大切なものになっていたのですね。『きみがどんなヒワだったか、ぼくがおぼえていてあげるから。ぼくがひゃくねんわすれずにいるから。』ヒワをさがして海を眺めているゾウガメの目がいい!

2016/09/10

chimako

ヒワ……なんていいヤツなんだ。いいヤツ過ぎて泣けちゃうじゃい。ゾウガメのために遠く遠くアフリカまで飛ぼうとしたヒワ。毎日来てたヒワが来なくなって必死に探すゾウガメ。ゾウガメは自分の長寿が恨めしい。友だちの死ほど悲しいものはないか ら。大切なヒワに話せないゾウガメは心の中で言った。「これからもいっしょにいよう。ぼくが ひゃくねんわすれずにいるから」ゾウガメのことばが聞こえたヒワは言うよ。「もちろん、いっしょに いてあげる!」孤独と友だちと思いやりと小さな幸せがそこにある。とても良い絵本でした。

2015/01/30

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