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エンタメ小説家の失敗学~「売れなければ終わり」の修羅の道 (光文社新書 1239)

エンタメ小説家の失敗学~「売れなければ終わり」の修羅の道 (光文社新書 1239)

エンタメ小説家の失敗学~「売れなければ終わり」の修羅の道 (光文社新書 1239)

作家
平山瑞穂
出版社
光文社
発売日
2023-01-18
ISBN
9784334046460
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「エンタメ小説家の失敗学~「売れなければ終わり」の修羅の道 (光文社新書 1239)」のおすすめレビュー

「小説家は新人賞を獲れば食える」ってホント? 売れない苦悩を赤裸々に綴った『エンタメ小説家の失敗学』

『エンタメ小説家の失敗学~「売れなければ終わり」の修羅の道』(平山瑞穂/光文社)

 小説家という職業に憧れを抱いている人は多いことだろう。中には「新人賞さえ獲れればどうにかなる」と執筆活動に励んでいる人もいるかもしれないが、たとえ、賞を受賞できたとて、現実はそう甘くはない。その先に待ち受けているのは、修羅の道。執筆した書籍の売り上げが振るわなければ、瞬く間に出版社や編集者から見向きもされなくなってしまう。

『エンタメ小説家の失敗学~「売れなければ終わり」の修羅の道』(平山瑞穂/光文社)では、そんな小説家になった以降の苦悩の日々が綴られている。著者の平山瑞穂さんは2004年に『ラス・マンチャス通信』で第16回日本ファンタジーノベル大賞を受賞、その後、18年強にわたって、評論も含めて29もの作品を発表してきた小説家だ。映画化された作品もあれば、10万部超えのヒットとなった作品もある。そんな事実だけを知れば、順調な作家人生を歩んできたように思えるが、当人曰く、その道のりは「悪戦苦闘の連続」。平山さんは小説家を目指す人たちが「同じ轍を踏まないように」と、数…

2023/3/30

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エンタメ小説家の失敗学~「売れなければ終わり」の修羅の道 (光文社新書 1239) / 感想・レビュー

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ひめか*

小説が売れない自身の失敗談を生々しく綴る。作家志望の人の参考になるかはさておき、私のようなファンは必見の一冊。これまでの数々の作品がどのような意図と過程で生まれたのか、経緯と流れ、完成までの変化まで知ることができて貴重だった。これらを知った上でまた読みたくなる。私の読メでの感想が、肯定的な読者の声として一部引用され「涙しそうになった」と書かれていたことがすごく嬉しかった。失敗を繰り返しても諦めない姿勢は素晴らしい。一定数に刺さるはずなのに売れないのはほんと残念。今や絶版も多いけど、もっと読まれてほしいな!

2023/04/12

巨峰

小説家が自作が売れなかった理由をいろいろ考察されています。が、一作しか読んだことのない私が思うのは、一つは名前がわるかったのではないか?同じ平山姓の平山夢明さんが強烈な個性で読む人を選ぶ小説家でありながらカルト的な人気があり、夢明さんの横に並ぶ瑞穂さんの小説を手には取る者のこの人はどんな本を書くのだろうか?というのが伝わらなかった印象があります。となると、2作目で売れ線を狙ったのが大きな失敗だったのではないかと思います。なんでもそうだけど、積み重ねが必要で結果ってそんなに直ぐはでないです。

2023/03/05

Dash-Checker

エッセイ本としては読みやすいし、作者の半生記としては興味深いが、「小説家になって億を稼ごう」が天才にしか役にたたない指南書であったように、本書もまた天才にしか響かないノウハウ本だと思う。作者は間違いなく天才で努力家だが、デビュー(入口)先を間違えるなとか、デビューできなくて長年苦しんでいる志望者には毒でしかあるまい。10万部突破するくらい売れて、映画化もされて、ラノベの仕事も断って、それで売れてないとか仕事がないとか言われても贅沢な悩みですなあとしか思えなかった。あとエゴサーチしすぎw

2023/01/28

よっち

日本ファンタジーノベル大賞受賞作でデビューした著者が、栄光の日々すら塗りつぶす数々の失敗と、文芸出版の知られざる闇を描いた一冊。純文学志向で新人賞に応募しながら落選を続けて、期せずして受賞した日本ファンタジーノベル大賞。純文学とエンタメの作法の違い、どうして売れるのかよくわからない、映像化のオファー、編集者の評価と実売の落差、今だからこそ痛感するあそこでこうしていれば…のいくつもの分岐点。分かりやすくて共感されないと売れなくなってしまった今の時代に作家としてどうあるべきか、いろいろと難しいところですね…。

2023/02/06

こも 零細企業営業

何とも読了感の悪い、、デビュー出来てもその後も作家業は続くのか、、そして売れるとは限らない。むしろ売れないのが大半。

2023/05/12

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