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野火、奔る

野火、奔る

野火、奔る

作家
あさのあつこ
出版社
光文社
発売日
2023-10-25
ISBN
9784334100940
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野火、奔る / 感想・レビュー

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いつでも母さん

月は雲に吞み込まれたらしい。ここで仕舞は酷ってもんです、あさのさん。月は確かにそこにあるのだ。商に生きる遠野屋に立ちはだかるのか、八代屋大番頭の不穏。どう読む信次郎、そして伊佐治は・・もう次が待ちきれない。ひりつく空気感の虜となって今回もどっぷり浸ったシリーズの第12弾!読後の溜息はお約束。このシリーズの完結が気になって仕方ないのは私だけじゃないはずだ。それにしてもおくみの意識が戻って良かったなぁ。

2023/11/22

タイ子

シリーズ第12弾。「遠野屋」の紅の元を積んだ船が帰還しない。何処に?ここから始まる今回の事件のはしり。そして、遠野屋の女中が出先で攫われそうになる。またしても遠野屋に危機せまる…。別の場所で身元不明の男が殺された。同心・小暮信次郎と岡っ引き親分・伊佐治の推理と探索が始まる。どうしてそこまで言うの?っていつも思いながらもどう返すのか楽しみで遠野屋と信次郎の駆け引きをヒリヒリ、ドキドキと。間に入る伊佐治がどんどん図々しくなるのも頼もしい。裏の裏は表、裏にしておきたい表の輩たち。不穏な空気を残して待つ身の辛さ。

2023/11/26

はにこ

遠野屋の船が消えたり、殺人事件がおこったり、おちやが拐われたりと事件が起こる。その全てのことが表すものとは。それをすぐさま見破る木暮すごすぎ。こんな旦那に仕える伊佐治さんの気苦労といったらないよね。今回の騒動、後をひきそう。木暮は味方か敵か。遠野屋をもてあそぶことが喜びのような男。今後も目を離せないけど、そろそろ以前の話を思い出せなくなっているから復習必要かも。

2024/02/21

hirokun

星5 この作品は、ミロクシリーズ12巻目とのこと。私も過去数巻は読んでいると思いますが、中身についてはうろ覚え。今回の作品を読んでいく中で少しずつ思い出した感じです。同心、岡っ引、清之介の間の会話、お互いの気持ちを推し量るところが誠にもって小気味よく、大変楽しく読ませてもらった。また、次回の新刊の発売が、今から待たれる!!

2023/11/20

ひらちゃん

ええっ!と小さく叫んだ。こんなところで終わるんだ。次作が待ちきれないじゃないですか。遠野屋に不穏の波がじわじわと押し寄せた今作。おちやが鍵なのか、手札は何枚に増えるのか。読者は伊佐冶親分と同じ気持ちで読んでるんじゃないでしょうか。遠野屋を慮って、木暮の旦那に冷たい目を向けながら。事件の真相が分からなくてイライラしながら…。八代屋の番頭という新たな種がどう伸びて行くのか。ヒリヒリします。

2023/11/30

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