クライン氏の肖像 鮎川哲也「三番館」全集 第4巻 (光文社文庫 あ 2-73)
クライン氏の肖像 鮎川哲也「三番館」全集 第4巻 (光文社文庫 あ 2-73) / 感想・レビュー
コチ吉
三番館シリーズの最終巻で、この最後に未完の「白樺荘事件」が置かれることとなった。中には結論が取ってつけたようなものが複数あり、シリーズの出来としては落穂拾い的で最も落ちると感じた。未完作は誰か補作してくれないものだろうか。
2024/04/06
Inzaghico
絶筆となった未完の長編「白樺荘事件」も収録されている。ここまで書いてあったら、あと一息なのに。わたしにしては珍しく犯人の目星もついてきたのに。解説を読むと、書く時間はなかったわけではないとのこと。それだけにますます悔やまれる。「鎌倉ミステリーガイド」では、当時、鎌倉在住だったミステリ作家や翻訳家がモデルとなっている人物が多々登場する。解説で種明かしをしてくれているのが嬉しい(よく「これ誰がモデルなの~! キーッ!」となっているのだ)。鎌倉には田村隆一も住んでいたが、彼は登場せず。
2023/11/23
Tatsuo Ohtaka
「三番館」全集第4巻で最終巻。1986〜91年に書かれた9編と、未完に終わった「白樺荘事件」を収録。三番館のバーテンの推理を楽しむの安楽椅子探偵ものだが、その解決が鮮やかすぎるかも。今回のお気に入りは「モーツァルトの子守歌」にしようかな。
2023/11/26
源氏星
いつもの、弁護士が依頼に来てっていうパターンでない展開。鮎川さんのうんちくも楽しめる。未完の「白樺荘事件」最後まで読みたかった。
2023/12/09
Takahide✈Yokohama
鮎川さんは何故か鬼貫シリーズしか読んでおらず、三番館シリーズは初めて(星影も殆ど読んだことがない)。安楽椅子探偵であればやはり短編。そうすると白樺荘事件はそれなりの長さがあるので誰が謎を解く?そこに迷って未完のまま放置されたのかもと思った。
2024/02/04
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