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声の狩人 開高健ルポルタージュ選集 (光文社文庫)

声の狩人 開高健ルポルタージュ選集 (光文社文庫)

声の狩人 開高健ルポルタージュ選集 (光文社文庫)

作家
開高健
出版社
光文社
発売日
2008-01-10
ISBN
9784334743710
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声の狩人 開高健ルポルタージュ選集 (光文社文庫) / 感想・レビュー

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さっと

イスラエル、ソ連、東西ドイツ、フランスを旅した海外放浪の見聞録。いまから半世紀以上前のルポで大戦の記憶は生々しく、戦後の主導権争いには核の抑止力が物を言う。「イスラエル人は二千年前の所有権を主張し、アラブ人は二千年間居住した占有権を主張する」「神はどこかに所属し、身分証明書を持たねばならないらしい」「ソヴェトには三つの世代がある」「国境とは、けだし、この悪名高いが大流行の瓶(※コカコーラ)の、あるところと、ないところの、その境いめのことなのであるか」60年前からわれわれは何も変わっていないのじゃないか

2020/11/04

マーク

32 左派ジャーナリストであった。下記三遍のみ読んだ。 ●キブツ まだ存在するんだ。共産主義。イスラエル独立以前から。 ●アイヒマンとトルーマン 戦争裁判の在り方。しょうし勝者が敗者を裁く。 ●サルトルとの40分 時代を感じる。ソビエトへの期待とソ連が核開発することへの失望⁉️ 結構過激な反体制。

2021/02/05

Yasushi I

今から60年近く前に書かれたルポの選集。東西冷戦が始まったばかりの背景には隔世の感があるが、それだけ古い作品であっても開高健の鋭い感性と磨き抜かれた文章に、逆に新鮮さを感じた。

2017/11/26

タナハシリ

60年代初頭のイスラエル、ソヴィエト、東西ベルリン、パリを巡るルポルタージュ選集。思想、国家と個人の関係など、現代とは大きく異なるうねりを開高健が切り取っていきます。その中で、資本主義における個人には、広範に「自由からの逃亡」が起きていると考察していますが、現代社会においてはどのような解釈になるか気になるところです。

2016/05/25

ishimps

サルトルやアイヒマンを同時代人とする開高健。半世紀前、社会主義が生きていた時代に書かれたものだが、そのころから社会の矛盾や人間性の抑圧などの問題について我々は一歩も前進してないのじゃないかという気になる。そのくらい賞味期限の長い文章。そしてカッコいい文体。好き。

2012/05/17

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