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野性の呼び声 (光文社古典新訳文庫)

野性の呼び声 (光文社古典新訳文庫)

野性の呼び声 (光文社古典新訳文庫)

作家
ジャック・ロンドン
Jack London
深町眞理子
出版社
光文社
発売日
2007-09-06
ISBN
9784334751388
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野性の呼び声 (光文社古典新訳文庫) / 感想・レビュー

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小梅

まず驚くのが、この作品が書かれたのが今から100年以上前の1903年であること。動物行動学者のコンラート・ローレンツ「ソロモンの指環」の中で、犬の生態を良く観察し理解していると、ロンドンの「野性の呼び声」に賛辞を送っている。判事の家で飼われていた賢く大きな犬バックが、カナダのゴールドラッシュの橇を引く事になり、色々な人間、犬とのやりとり…その中でバックの野性が目覚めていく。久しぶりに再読したが、やっぱり名作だと思う。

2014/10/14

藤月はな(灯れ松明の火)

黄金狂時代、優雅な飼い犬だったバックは屋敷見習いによって無断で橇犬として売り飛ばされた。今迄、味わった事がなかった逆境に対し、学びながらも自分の尊厳は曲げずに毅然と現実的対処を試みるバックの姿が凛々しすぎる。また、バックだけじゃなく、職務には厳格だが、プライベートではだらしない仕事犬なデーヴとソルレクスなどの犬達は個性的だ。そして心の底から信頼し、尊敬できる人を見つける事は犬でも人間でも稀だと言うことを示してくれる。それでも本能に従い、野生に還った彼。彼の咆哮が森に深々と響き渡る様に敬意を込めて。

2018/05/25

はたっぴ

読友さんのレビューに惹かれて読了。私には人間として生まれてきた記憶しかないが、前世は野生動物だったかもしれない。そう思えるほど、橇犬として買い取られた雑種犬バックが、次第に野性的な本能に目覚めていく姿に心が熱くなり血が騒いだ。自然や人間を圧倒するほどの力強さと神秘さに満ちた躍動感のある描写。野獣が荒野を疾走するかの如く、一瞬の隙もなく迎えたエンディング。いずれも申し分なく楽しめた。冒険物は大好きで、犬橇達が登場する物語も読んできたが、バックのように賢く勇敢なヒーローは初めてだ。大満足の一冊。【G1000】

2017/09/30

みやこ

空気が凍る。あたかも、未開の雪原に放り込まれたかのように。胸が軋むほどに伝わってくる半端ない臨場感に、息苦しさを感じながら頁を捲った。突然断ち切られたあたたかで優しい世界。放り込まれた過酷な世界で目の当たりにした悲哀と絶望、極限までの寒さと空腹。それでも、生き抜こうとする彼の命の力強さ。ロクでもない人間に挿げ替えられていく主人。死の淵で巡り逢えたソーントンと交わした愛情。だけど、そこに安住できなかったのは、彼の業なのか。次第に強く聞こえてくる彼を呼ぶ声。眠れる野性の見事な目覚め。迫力に圧倒されての読了。→

2017/09/12

sin

差別・奴隷・労働搾取…深読みすれば取り方はいろいろあるだろうが、この物語からは生きることの本質を問われているように思えてならない。生き物本来のあり方や尊厳を…わが身に振り返ってみて果たして自分は自分らしく生きているだろうか?いや四の五の言わずにおもしろい!小難しくもなく読みやすい!文学と突き放さずにたくさんの方に読んでいただきたい名作です。◆英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊を読破しよう!http://bookmeter.com/c/334878

2015/12/11

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