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不思議屋/ダイヤモンドのレンズ (光文社古典新訳文庫 Aオ 3-1)

不思議屋/ダイヤモンドのレンズ (光文社古典新訳文庫 Aオ 3-1)

不思議屋/ダイヤモンドのレンズ (光文社古典新訳文庫 Aオ 3-1)

作家
フィッツ=ジェイムズ オブライエン
Fitz‐James O'Brien
南條竹則
出版社
光文社
発売日
2014-11-12
ISBN
9784334753016
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不思議屋/ダイヤモンドのレンズ (光文社古典新訳文庫 Aオ 3-1) / 感想・レビュー

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takaichiro

約150年くらい前に上梓された米国作家オブライエンの代表作「ダイヤモンドのレンズ」を含めた短編集。表題作は極めて妖美。顕微鏡の微細な世界に理想の女性アニミュラを見つけるがすぐに死んでしまう。「この世は美しく彩られた砂漠」の表現から、現世に幸福感を見出させない男の虚しさを感じる。顕微鏡の先にある世界はしをんさんの「愛なき世界」にも通じるテーマ。人間が住むサイズからはあまりにも小さい。すぐそこにあるミニチュア世界の住人と直接触れ合い、会話することはない。狂おしさとその心情の美しさの葛藤。文学っていいねぇ。

2019/08/11

マエダ

ダイヤモンドのレンズ突出して面白い。今年ベスト10は間違いない。”私が傑出した科学者なのか、狂人なのか測りかねいる様子だった。彼は後の方の考えに傾いていたのだと思う。私はたぶん狂っていたのだろう。全て偉大な天才は彼が偉大である分野に狂している。”

2018/11/13

KAZOO

以前、創元推理文庫の「金剛石のレンズ」を読んでいましたので内容的にはほとんど理解していました。ただこちらのほうが比較的読みやすい割にあまり恐怖感というものが薄れている様には感じました。「不思議屋」は、ロボットものとはいうものの怪奇小説の分野だと思いました。この分野が好きな人には様々な楽しみが潜んでいます。

2015/05/14

巨峰

結構わかりやすくて面白かった。西洋の怪異物の短編はいまいちよくわからないって感想を持つことがこれまで多かったんだけど、この本はそんなことなかった。最後のがハッピーエンドでよかった。なんとなく無理やりっぽいが。

2015/02/24

藤月はな(灯れ松明の火)

裏表紙でのあらすじ紹介で表題作がロボットものと称されていたが、絶対、違うと思う・・・・。逆に「ボヘミアン=流浪の民」という役割付で悪辣非道を行う三人組の描写にヨーロッパから見たボヘミアンへのレッテルの強さに落ち込みます。一方で「手品師ピョウ・ルー」の華麗なる大活躍とどんでん返しに胸が躍りました。

2015/02/16

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