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ホームズ対フロイト (光文社文庫)

ホームズ対フロイト (光文社文庫)

ホームズ対フロイト (光文社文庫)

作家
キース.オートリー
小林司
東山あかね
熊谷 彰
出版社
光文社
発売日
2006-06-13
ISBN
9784334761707
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ホームズ対フロイト (光文社文庫) / 感想・レビュー

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負け猫

心理学と推理の名士が一冊で読める!と買ってみた。第一部で、フロイトと患者エミリーのやり取り、エミリーの日記。これが若干退屈で読むのやめようかとも思ってしまった。第二部で、ホームズの推理。ここからだいぶ面白くなってくる。ただ、個人的には、若干退屈だった。ワトスン君はかわいい。

2013/05/11

ぽま

心理学者の筆によるものだけあって、心理学的見解が素晴らしく、説得力がある。フロイトの著書や論文に目を通したことのある方なら、更に楽しめると思われる。また、翻訳監修を行った小林司氏もまた心理学者であり、日本を代表するシャーロキアンであるので、翻訳に関しても鉄板の出来。個人的には、『なぜホームズが事件の無い時にはあれほどにまで気分が落ち込むのか』についてフロイト教授が推察するシーンは印象深かった。なお、邦題には「対」と銘打っているが、別段この二人が対決したりするわけではないので注意。

2012/02/01

鐵太郎

シャーロック・ホームズとジークムンド・フロイトとの出会いは、1974年に発表されたニコラス・メイヤーによる「シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険」と言われます。このお話は、ホームズ・パスティーシュとして優れたものでしたが、歴史的背景を見るといささか問題があります。それに対し、1993年に書かれたこの本は、心理学教授であるとともに多才で豊富な知識を誇るキース・オートリーの処女作です。書かれた年齢を考えると、ある意味で手すさび、ある意味で長年の夢の結晶と言えるのかも。

2006/10/14

みどりむし

原稿の中に余白があったら負けと思ってるのかと感じる程文字が多い。小説ではなく論文を読んでる錯覚を起こす。女性の性的欲求や同性愛がテーマだったけど共感できず。作者のデュフ感が滲み出てて無理。スーパーサラ読み40min.

2022/09/18

THE_SENGEI

表題につられて手に取った本。というのも、『素敵な冒険』はおろか、実はホームズを読むのも初めてだったながら、精神分析家もその批判者も精神分析の営みをdetectiveになぞる(作中でもそう喩えられるシーンがある)ことがあるのを知っていたので意外な取り合わせという程ではなかった。言い換えれば表題からどんな本かを想像する余地があった。 その表題から想像していたのはヴィクトリア気質の最右翼のdetectiveホームズと、反ヴィクトリアのパイオニアのdetectiveフロイトの対決、というものだった。

2019/03/16

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