天鳴地動: アルスラーン戦記14 (光文社文庫)
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天鳴地動: アルスラーン戦記14 (光文社文庫) / 感想・レビュー
Tetchy
物語の常として、いや過去の歴史が証明するように安泰が続く国などは存在しない。アルスラーンほどの人物が国を治めてもその安定は不条理に壊されてしまうのだ。折角築き上げた安泰が今から人智を超えた存在によって踏みにじられようとしているのがこの物語の行く末だ。まだまだ色々な謎の種が散りばめられ、読者の予断を許さないが、幸いにしてシリーズは完結しているからもう何年も待たされることはない。従ってこの長い助走も大団円に向けての仕込みであり、メインディッシュが極上の物であることを期待して、根気強く待つことにしよう。
2019/05/21
meow3
「皆殺しの田中」再び!
2018/09/07
tellme0112
さすが田中芳樹。投げやりで読んでたけど蛇王復活から面白く引き込まれた。そしてヒルメス…。またしても不遇な男。彼は一生幸せになれない気がしてきた。
2018/09/06
河内 タッキー
ある人物は、これは遂に討たれるか?という際どい状況に陥っても、紙一重で危機を脱する一方、こんなに呆気なく?倒れていく人物もいる。ここまで綿密にキャラクターを育て上げ、最期は好きなように料理する。作者の特権。爽快な場面は、パルス人ではないイルテリシュは蛇王に全く臆することがない。蛇王の肩から生えた蛇を、何の躊躇もなく切り捨てる。悲しい場面は、ヒルメスがまたもやあと一歩のところでチャンスを逃し、全てを失う。それでもまた再起をはかるその執念。意地?
2020/10/06
さとみん
表紙と第1章で油断させといてこの仕打ち。これは終わりの始まりというべきか。十六翼将が揃い、円座の間の集いで和んでいたのに。。。もっとも作者の二つ名が頭にあるので、そろそろ来るとは思っていたけど。表紙の御方に対するパルス諸将の反応の酷さが変わらないのが心の支えになってきた。
2018/12/13
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