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サンザシの丘

サンザシの丘

サンザシの丘

作家
緒川怜
出版社
光文社
発売日
2010-05-20
ISBN
9784334927097
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サンザシの丘 / 感想・レビュー

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ゆみねこ

身寄りのない一人の女性が縊死による自殺を装った殺人事件の犠牲になる。容疑者は偽装した免許証を持つ正体不明の男。男の行方を追う二人の刑事。中国残留孤児の2世たちの悲しい過去と憎むべき男の過去が交錯する。ラストシーンは砂の器の演奏会の場面を連想してしまった。犯した罪は許されないけれど、逃げた男に同情してしまう。面白かったです。

2014/05/12

ミーコ

1/3読んだ頃から引き込まれ ほぼ一気読みでした。 難しい問題で、殺人を犯した兄を救いたい気持ちで読みました。 こんな事、有ってはならない事だけど、実際 起こりうる可能性も。。。 やりきれないです。せめて、桂子には何とか ひとすじの希望が見えてくれる事を祈ります。

2014/06/29

yuki@おぐ

【図書館】またしても誰も幸せにならないお話だった。重い~(^_^;)中国残留孤児をめぐる様々な問題や犯罪は、何となく知っていたし、残留孤児の帰国や調査も記憶には残っている。当時、孤児が肉親を探すためのTV放映があったことを思い出した。殆どが犯人を追う精神疾患を持つ刑事目線で書かれていて、とても緊張感があった。残留孤児、幼児・児童虐待、戸籍売買と、歪みを纏めて小説に仕立てている感じ。読み手は、登場人物の回想や刑事の想像から、犯人の姿を思い描いていく。よい小説だった。

2016/04/14

RIN

とても失礼な言い方になるが、前2作と比べたら段違いに文章が読みやすくなっていて驚き。中国残留孤児の問題は現在でもいろいろあるが、日本人としては戦争の犠牲になった戦闘員以外の自国民のことももっと知る必要があると感じた。それが現在に続くものであるなら尚更。軽く読み流せないテーマといい作品に流れる雰囲気といい、いいところを突いてくる作家さんだと思う。次作を楽しみにしたい。

2013/04/24

あっちゃん

女性殺人事件の犯人が正体を何度も変え行き着いた先は中国残留孤児の哀しい兄妹の姿だった!辛抱強く追って行く変わり者の刑事の行程が良かったけど、警察用語の羅列で、てこずった!

2014/10/27

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