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五つの箱の死 (奇想天外の本棚) (奇想天外の本棚 9)

五つの箱の死 (奇想天外の本棚) (奇想天外の本棚 9)

五つの箱の死 (奇想天外の本棚) (奇想天外の本棚 9)

作家
カーター・ディクスン
白須 清美
山口雅也
出版社
国書刊行会
発売日
2023-06-25
ISBN
9784336074089
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五つの箱の死 (奇想天外の本棚) (奇想天外の本棚 9) / 感想・レビュー

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パトラッシュ

冒頭の謎から中盤のサスペンス、ラストのどんでん返しの真相とミステリとしては王道を踏んだカーマニアには満足できる水準だが、登場人物の奇矯ぶりが目立ちすぎる感が拭えない。関係者全員が後ろ暗いものを抱えて証言が曖昧で、思いがけぬ行動や反応を示すため全編にもやが漂うような雰囲気が続く。特にヒロインの暴走ぶりはH・Mとタメを張るほどで、彼の娘と言われても通りそう。おかげで密室トリックの影も薄くなり、カー得意の怪奇趣味もないせいかピンとこないのだ。変な方向に思い込みが走った戸惑いが、あまり語られてこなかった理由かも。

2023/09/26

星落秋風五丈原

偉い人なのにいつも変な登場の仕方をさせられるメリヴェール卿。今回もパジャマとパンツ。

2023/07/28

geshi

当時の推理小説基準では反則技だが、今のミステリの目からすると意外性ある離れ業と言える。序盤から部屋で意識を失った3人と1人の死者そして奇妙な品々で一気に謎に引き込み、嘘をつく証人たちによって混迷を極め、中盤は主人公格であるサンダースが危機に陥るサスペンスフルな展開。ただし、関係者の秘密が明かされても、行動があまりにいきすぎてわざとらしさが強く匂ってしまうのが、カーらしいっちゃらしい。毒殺トリックは安易だが、全ての手掛かりは目の前にあったとカタルシスを生む推理には「やられた」感。

2023/10/19

だるま

『奇想天外の本棚』に、ついにカーター・ディクスンが登場。早川の旧訳版(私は未読)には造本上のミスがあったとの事で、この新訳版はそれが改善されていると山口雅也氏の説明あり。男が刺し殺されていた部屋には、毒を盛られ意識不明の3人もいた。毒は飲み物に入っていたが、意識を取り戻した3人の証言で誰にも毒は入れられないと判明。そしてその部屋は見守られていた。犯人は誰で、どの様にして毒を入れ、尚且つ脱出したのか? 毒入れのトリックは拍子抜けだったが、犯人当てには伏線があり脱出方も納得。傑作かは疑問だけど読めて良かった。

2023/07/27

蝸牛

奇想天外の本棚シリーズ。 旧訳版未読です。 軽業師がでてきたり、ノックス引っかかりそうな雰囲気も感じつつ。でも最後まで読むと、たしかに手がかりは全て提示されている!?。 旧訳版読みたくなりました。 そして古典ももっと読まないとなぁ、と。

2023/07/14

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