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院長選挙

院長選挙

院長選挙

作家
久坂部羊
出版社
幻冬舎
発売日
2017-08-24
ISBN
9784344031593
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院長選挙 / 感想・レビュー

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ミカママ

登場人物の多さに恐れをなして、いったん開いた本を閉じて永久に封印するところだった。これはナンだ、内部から組織を面白おかしく告発したものか。尊敬を集める「ドクター」という職種の中でも、ヒエラルキーが存在することは薄々感じていた。勤務医でも専門によって大きく年収に違いがある(アメリカの場合)ことも。ひとつ学んだのは、医術に「完璧はない」ということ。手術は成功して当たり前じゃない。老化は防げない。ダメなものはダメ。わたし自身、膝の手術でうっすら感じていたことだ。当たり前のことを当たり前に気づかせてくれた作品。

2021/12/28

W-G

笑える本を読みたい気分になって購入。久坂部氏とは思えないくだけっぷりにガッカリする人もいそうだが、私はちょうどこういうのを求めていたので楽しく読めた。もうスラップスティックコメディの領域なので、そのつもりで読まなければいけない。自分の担当する臓器を持ち上げたり、それが原因で卑屈になったり、だいぶ戯画化された医師のオンパレード。鴨山と百目鬼の結婚式でのやり合い(眼球ガールズ笑)や、泌尿器科の医師の「何なら尿で顔を洗ってもいいくらいです」発言とか笑えた。あくまで、しょうもなさを愛でる作品。

2017/10/14

ナイスネイチャ

図書館本。病院長が急死し、四人の副院長が院長になるべく争奪戦を行う。内科、外科、整形外科、眼科とそれぞれ自分の科が優れていると自負し、他の科を糞味噌に貶しまくる。軽快でテレビドラマ観ている様な作品。現役医師?が描いてるのでちょっと恐い部分がありましたが、面白かったです。

2017/12/17

のり

大病院の院長が謎の突然死。病死と診断されたが…それにともない院長選挙が行われる事に。4人の副院長が候補となるが…医療崩壊をテーマに「吉沢アスカ」は取材を始める。腕は良いが、人格が歪み過ぎている4人。どの人がなろうと病院にとっては如何なものか。内科・外科の大枠に留まらず、科によってヒエラルキーがあるとは。医学部長。悩みも大変なものだと同情したが…大きな病院になるほど患者は物扱いなのか?立派な医者もたくさんいるだろうが、私欲に取りつかれる人も多くいるだろう。

2018/02/10

いつでも母さん

ずーっと勝手に想像はしていました。医者同士の胸の内を。どの科も患者には絶対必要なのだけれど、『脳』とか『心臓』とか・・やはり素人には魔界のような世界なのですね。面白おかしく読んではみたけれど、ここの副院長等の言葉は半ば本音なのだろうなぁ。なんて感じました。『白い巨塔』の現代版を地で行った感じでしょうか?患者にしてみたら、内輪の揉め事は勝手にどうぞ!診察・治療だけはしっかりお願いしますよ!って言う事で。

2017/09/16

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