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ピカソになれない私たち

ピカソになれない私たち

ピカソになれない私たち

作家
一色さゆり
出版社
幻冬舎
発売日
2020-03-04
ISBN
9784344035775
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ピカソになれない私たち / 感想・レビュー

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nobby

日本最高峰の美大を舞台にした青春物語。絵心はじめ芸術的センスを持ち合わせない自分には、なかなか理解の難しい世界…才能とは生まれつきなのか、それとも努力で培えるのか…そもそも作品の評価は誰が何を基準にするのか、さらには何のために描くのか、戸惑い葛藤する様は生々しい。自分としては音楽業界で売れ線を求められるヒットメーカーに重ねるばかりだったが…もう一つのテーマとして掲げられるのは「芸術を教育することは出来るのか」アカハラ・パワハラを疑われる強硬で冷淡な指導に眉ひそめながらも、ピカソを目指す面々の未来は明るい。

2020/06/23

みかん🍊

東大より難関と言われる美術大学で卒業制作に挑むゼミ生たち4人、ノーリスクノーリターンと言われる世界で何のために、誰のために描くのか、人とは違う自分の作品とは、悩みや妬み、才能とはと美大生ならではのリアルな苦しみが描かれた青春小説、芸術を極めるのは厳しい、それぞれが自分の作品、進む道を見つけて歩んでいって欲しい。作者自身もモデルになっている東京藝大出身だったんですね。

2020/11/19

buchipanda3

美大生、普通の大学生とはまた違ったイメージが浮かぶ彼ら。その中でもエリートと見られる大学(東京藝大がモデル)の者たちの学生最後の一年を描いた群像ドラマ。男女4人の学生、四者四様の彼らが、それぞれ自分を突き詰めていく姿は読んでいて感化されたし、刺激し合って成長していく青春群像としても面白かった。しんどいのは他人への嫉妬と自己模索。でも単に天才と凡才の違いを描く安易な話とはならず、4人の心情を巧みに連鎖させながら、ピカソではなく自身になる彼らの物語が描かれていた。藝大卒の著者の気持ちが込められた作品だと思う。

2020/06/07

のり

才能ってなんだろう?国内最高峰の美大の同じゼミに集った4人。ゼミを主催する教授は想像を絶する課題を次々と出す。しかも罵詈雑言もあたり前。メンタルを保つだけでも精一杯。悪い噂も纏わりつくが、その真意は…美術の世界で生き残れるのはほんの一握り。これまで何千・何万と描き続けてきたはずなのに、自分の絵を見つける事すら至難。努力が報われる保証も全く無い厳しい世界。それでも皆、ホント好きなんだなと思わせてくれた。

2021/04/13

みあ

ある美大でも厳しいと評判の森本ゼミで卒業制作を行っている4人の学生達。彼らは1年を通した課題の中で何を見つけるのだろう…?登場人物達それぞれが自らの重荷や弱さを背負って必死に闘っている。それはライバルに対する嫉妬でもあり、軽蔑でもある。けれども本当の芸術とは才能とは一体何だろう?それは他人と比較しても分からない究極の自分の世界だと思う。様々な経験を通じて自分と向き合った時、人はそれを才能と呼ぶ。そして森本教授の指導の真の意味を知る。才能とは自分を信じる力だと思う。期待以上の素晴らしい小説である。お薦め。

2020/06/02

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