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ゆうびんの父

ゆうびんの父

ゆうびんの父

作家
門井慶喜
出版社
幻冬舎
発売日
2024-04-17
ISBN
9784344042575
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ゆうびんの父 / 感想・レビュー

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のぶ

前島密の半生を描いた作品。前島密と言えば、1円切手の肖像画で知られていますが、若い頃の行動は知らない部分が多く、興味深く楽しむ事ができた。幼名を房五郎と名乗り越後国出身で、士農工商の身分制度の影響が色濃く残る時代にあって、代々の幕臣でも薩長土肥の藩士出身でもなく農家の生まれだった。幼い頃から聡明で優秀な子どもで、若くして江戸に出ていく事になる。大久保利光や伊藤博文と交流して幕末から維新の政治を引っ張って行く。郵便の話が出るのは終盤になってから。読みやすい文章で登場人物が皆、魅力的に描かれていた。

2024/04/28

yasuyuki suzuki

読み終わりまるで大河ドラマのような壮大な物語でした。小学生の頃切手収集が好きで1円切手の前島密は知っていました。馴染みのある肖像画でした。ゆうびんの父納得です。5歳でひとり旅をするなんてすごいですね。波瀾万丈の生涯、幕末の有名人オンパレード、歴史小説としても読み応え充分でした。郵便制度の開拓は心震えました。あなたも読んで感動して下さい。

2024/04/10

Tatsuo Ohtaka

江戸末期の越後の農家に生まれ、紆余曲折を経て郵便制度を作り上げた前島密の生涯をビビッドに描いた傑作。自分はトップに立たず、制度設計をする二番手たろうとする生き方に共感。それにしても函館から薩摩、そしてアメリカからヨーロッパと、旅する生涯に驚いた。面白い人がいたんだなぁ。

2024/04/21

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