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天国への階段 下 (幻冬舎文庫 し 14-3)

天国への階段 下 (幻冬舎文庫 し 14-3)

天国への階段 下 (幻冬舎文庫 し 14-3)

作家
白川道
出版社
幻冬舎
発売日
2003-04-01
ISBN
9784344403499
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天国への階段 下 (幻冬舎文庫 し 14-3) / 感想・レビュー

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いつでも母さん

上巻を読みながら記憶の蓋が開き、嗚呼単行本で既読だったと。スラスラ進むが、ここに来て最初に読んだ時はどんな感想を私はもったのだろう・・なんて思ったりした。時を経て今、二人の天国の階段いや、天国への線路が見えるようだった。残された一馬と未央が逞しく生きて欲しいと願うばかりだ。何が天国かなんて生きてる者には分かる訳もなく・・誰に感情を移入するかでかなり違う話になる。が、切なくて好きだ。

2017/01/24

Tetchy

人が人によって動かされた悲劇だった。過去を捨て去る人もいれば、懐かしむ人もいる。いや過去を捨て去った人も懐かしむ時がある。過去を懐かしむ時、それは心惑わすことが起きた時だ。全てを捨てたはずの者が過去に還るのは原点を見つめ、そして新たな気力を奮い立たせるためだ。一方で人が忘れていた過去を懐かしむ時は、いわば後悔の産物だ。あの頃は良かったと感慨に耽ると同時にどうしてこうなったんだろうと今を儚む。結局紆余曲折の末に辿り着くのは愛だけだった。この結末をどう捉えるか。そこに読者自身の人生観が問われるような気がする。

2020/10/04

chimako

みんな死んでしまった。柏木圭一も亜木子も児玉も。物語の核心はすでに語られている。警察(桑田)が柏木を追いつめて行く様子を冗長だと感じたのは、父子 母娘の心情がより深く描かれているからだろう。圭一と一馬の歪んではいるがしかし切っても切れない親子の情は読み応えがあった。娘を残して逝く母親には少々身勝手を感じながら読了。自分の全く知らないところで娘が、息子が懸命に生きてきたと知った父の想いはいかばかりだったか。想定内の結末であってもその力強い筆致にページを繰る手は止まらなかった。1438ページは長くない。

2015/08/28

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

白川さんお初でした。うーん、「信じた者に裏切られ復讐を誓う男のハードボイルド」と思って読んだので肩透かしでしたね。裏表紙の粗筋は完全にミスリードだとおもいます。男と女、親と子のすれ違いの人生を描いた愛憎劇でした。ちょっと昔のドラマ「赤いシリーズ」や、そのテイストをパクった韓流ドラマがお好きな方はツボにはまると思います。上中下3巻と長編にした割には単に引き伸ばした印象。メロドラマにミステリーに色々詰め込み過ぎてぼやけてしまったのが残念でした。ハードボイルドと思って読まなければもう少し評価は上がりますが。★★

2014/05/20

やも

うっ、うっ😭そうか…この結末を選んだのか😭これしか選べなかったのか😭ある牧場で育んだ初恋。その1つの小さな初恋が、人を愛する気持ちが、この悲しくドラマチックな結末につながっていくのか😭愛を貫き通す、仁を貫き通す。それがこんなに犠牲が多いなんて。462ページでは私も桑田同様、胸がアツくなったわ(இдஇ`)読み終わってから【天国への階段】の和訳見てみると…この話に合ってるね。若干のツッコミはあれど、それを大いに上回るリーダビリティ。殺人事件が発端とは思えないほど、愛に酔った物語でした。★4

2022/05/25

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