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おばあさんの魂 (幻冬舎文庫)

おばあさんの魂 (幻冬舎文庫)

おばあさんの魂 (幻冬舎文庫)

作家
酒井順子
出版社
幻冬舎
発売日
2014-12-04
ISBN
9784344422803
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おばあさんの魂 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

yamatenodolphine

旅の友として、パッと目についた薄目のエッセイであるこの本を持参しました。酒井さんの書いたものを読むのは久しぶりかもしれないのですが、同世代でバックグラウンドも似ているので相変わらずとても読みやすいし共感ポイントも多目です。色々な切り口でおばあさんのことが語られていますが、あの森光子さんやあのオノ・ヨーコさんまでおばあさんにカテゴライズしてしまうのは流石酒井さん!私も「旅をするおばあさん」でいたいので、旅筋を鍛えなくては!?そして、綾子おばあちゃん、お疲れ様でした。

2018/04/05

びっぐすとん

超高齢社会の日本。80代になると女性の数が男性の2倍らしい。今後日本は「おばあさんの時代」に突入する。私も気持ちはともかく老後について考えることが増えてきた。若者が少なく高齢者ばかりの将来、自分はどんな老後を迎えるのか、正直怖い。平均寿命が短く、高齢者は少ないからこそ大事にされた昔とは違い、4人に1人が高齢者になったこれからはどう生きていけばいいんだろう。酒井さんはこれからのおばあさん達へのエールを送った訳だが、大勢の子孫に見守られ大往生した酒井さんの祖母上みたいな将来像を想像出来なくて悲観的になった。

2017/09/21

なにょう

ターシャさんに白洲正子さん。いじわるばあさんに瀬戸内寂聴さんに田辺聖子さん。森光子さん。内海桂子さん。鬼籍に入られた方々も。色々なおばあさん。ちょっと古くないか?と思ったら震災の年に出た本。もう10年近く前になる。★思えば、私、昭和の末期生まれの幼少期には、まだギリギリ明治生まれが生きていた。江戸時代もそんなに昔じゃない。戦争を乗り越えた強者たちはごろごろしていた。豊かな時代に生まれた我々を見て、祖先は何を思うか。祖先達が願っても手に入らなかったもの、我々は享受しているのかも。寿命、職業、移動……

2020/02/23

サラダボウル

会社の先輩と話しているような。親しみやすさと切れ味鋭い女性らしさのある文章は、いつも何かほっとさせてくれる。今回は「おばあさん」がテーマ。長寿社会、おばあさんがいっぱい溢れる世の中になっていく。確かに!そして自分自身も、おばあさんとしての時間を長く過ごすことになる‥と。著者のおばあさまから、がばいばあちゃん、その他有名無名のおばあさまについて。いじわるばあさん、懐かしい!

2020/08/09

cithara

私ももっと祖母の話をきいておけば良かったと後悔する。祖母は私が小学生のとき亡くなった。酒井さんは祖母綾子さんが亡くなる前に、彼女の歴史について色々聞けてラッキーだったと思う。また瀬戸内寂聴など、現役の「おばあさん」の話をじかにきけたことは役得とはいえ羨ましく思う。表紙を描いた小倉遊亀をはじめ「アートのおばあさん」に長生きが多いのは私もかねがね不思議に思っていた。「自分の中から湧き上がってくるものを外に出し続けるという、アート制作の行為自体が、心身ともに影響を及ぼしている」という酒井さんの見解に納得。

2014/12/19

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