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800年後に会いにいく (幻冬舎文庫)

800年後に会いにいく (幻冬舎文庫)

800年後に会いにいく (幻冬舎文庫)

作家
河合莞爾
出版社
幻冬舎
発売日
2018-10-10
ISBN
9784344427907
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800年後に会いにいく (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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いわし

「あたしを助けて。」クリスマス・イブに謎の少女からメッセージを受け取った飛田旅人。800年後の世界に絶滅したスズランを届けて欲しいという彼女の願い。ウイルス、生物の進化、ロボット等、様々なテーマを盛り込みながら、原発に頼ったエネルギー問題への強烈なアンチテーゼを投げかける本作。こんなのまとめられるの?という800年の時空を超えた壮大な旅は鮮やかに愛へと収束してしまう。21世紀版『火の鳥』といっても過言でない傑作漫画『スピリットサークル』にも通じる幸福な読後感。この物語は僕にとってのクリスマス・プレゼント。

2020/12/08

うまる

【800レビュー記念】800年後にいるあのコを助けるために未来へ旅立つ! タイムマシンでもコールドスリープでもなく、現実的なIT時代の時間物で面白かったです。なるほどそういう事かと感心しました。ほんのり恋愛要素ありの時間物なだけではなく、ある事に警鐘を鳴らす話でもあり、また進化やウィルスの話も盛り込まれていて読み応え抜群でした。埋もれてるのはもったいない作品だと思います。表紙の女性がパッしないのがとても残念。これじゃ背中に花背負ってるみたいだし。

2022/03/31

rosetta

★★★★✮就職活動に連敗中の飛田旅人は怪しい会社エターナルライフにバイトとして務め始める。そこには18歳で情報工学と総合医学の博士号を取った天才菜野マリアがいた。クリスマスイブに残業を頼まれた旅人がコンピュータを見守っていると800年後の少女メイから動画が届いた。残り少ないメイの命を救うためにはその世界では絶滅した鈴蘭が必要だ、誰か届けて下さいと。ウイルスで絶滅の危機にある世界でメイは抗体を作ることが出来る貴重な存在で、メイの命を救うことは何億という人の命を救うことにもなるのだ。800年後に向かう為旅人は

2020/09/01

りんご

中盤辺りまでまどろっこしい。(なんだか間延びしてるなあ?)と思ったら!なるほどね、そいでどうにも杓子定規な語りだったのかい。人類滅亡の危機に瀕している未来からのメッセージに答えられるのかトビタタビト。アンチ原発、生命の起源、タイムパラドクスなど要素をモリモリ詰め込んできます。中でも私に響くのは「地球の主たる存在は生態系の一員でなくてはならない」です。搾取するばかりの存在はやはりいずれ滅びる運命だと思うのよね。長い旅の終わりは果たして?今ここから良い未来へ進みたいですね。

2020/12/21

すがやん

現在と未来の「かも知れない」物語。河合さんのSFは初めて読んだが面白かった。SF特有の難しさがあるのに、疑問を持つこともなくスッキリ纏まり、読みやすい。核のことやウイルスのことなど、色々と知ることも出来た。人類への警鐘という壮大さがあるのに、小さな恋物語でもあるという矛盾に笑った。

2019/09/03

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