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ウォーターゲーム (幻冬舎文庫)

ウォーターゲーム (幻冬舎文庫)

ウォーターゲーム (幻冬舎文庫)

作家
吉田修一
出版社
幻冬舎
発売日
2020-08-06
ISBN
9784344430136
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ウォーターゲーム (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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のぶ

思った以上にスケールの大きな小説だった。「太陽は動かない」「森は知っている」に続く産業スパイ「AN通信」鷹野一彦シリーズの第三弾。前二作はあまり覚えていなくて、一からの読書となったが、「ミッション・インポッシブル」ばりのエンタメになっていて楽しめた。爆破によるダムの決壊で大惨事が発生、というところから本作は始まる。水道事業の利権が絡んだ話だと読み始めた。本筋は確かにそうだが、話は世界を駆け回り、スパイ同士、暗躍する大企業、大物政治家らが複雑に入り組んでくる。産業スパイ小説の範疇には収まらない派手な作品。

2020/08/31

H!deking

AN通信シリーズ三作目!圧倒的なスピード感で一気読みでした!いやー面白かった!太陽は動かないを読んだのそんなに前じゃないのに結構大事なとこ忘れてるwこれはなるべく三冊続けて読んだ方が良いかも。完結なんて言わずに続編もっと書いて欲しいですね。今後も続けて読みたい作品です。

2020/08/24

となりのトウシロウ

AN通信鷹野一彦シリーズ三作目にして完結編。前二作の登場人物が集結する本作、興奮します。是非、前二作「太陽は動かない」「森は知っている」を先に読む事をお勧めします。日本国内でダムの爆破が相次ぐ。水道民営化の利権に群がる国際企業や政治家の企みが蠢く。裏にはもっと壮大な計画があった。AN通信の鷹野や田岡が裏の社会で活躍するシリーズ。裏切りや騙し討ちなど金や名誉のためであれば何でもありの世界。中でもAYAKOがややこし過ぎる!後半は手に汗握り息も付かせぬ展開に。このエンタメスパイ小説シリーズ、面白かったです。

2022/12/25

Yunemo

これがエンタメという想いで一杯。登場人物それぞれが裏切り、助け合い、誰が何の目的で、が分からなくなって。現実的に水道事業は生活産業の源泉であり、ここに大きな利権が出てくるのは必然。ここでの大儲けという構図が、それぞれの立場で動く登場人物達を錯綜させて。それにしてもAYAKOって一体何、賢さ、狡猾さ、冷血さ、その中にあっての人間味。産業スパイ組織というけれどAN通信の組織も不明なままに。実態不明な中で、目まぐるしく変わる攻防戦。個々人の行動、その想いに触れてのめり込みます。まあ何といっても爽快感で読了です。

2020/08/26

dr2006

産業に関する機密情報を仲介する私設スパイ組織AN通信シリーズの第3弾。今作は水の利権に事を発する情報戦。昨今は水が豊富な日本にあっても、人口減少著しい市町村では官営の水道事業が行き詰まり、民営化されていると聞く。増してや乾いた世界を見れば、水は人の命と同等の価値と言えるほど貴重だ。水を統べる者が国を制す。日本のとあるダムが爆破され下流の町を飲み込み多くの死者が出た。黒幕は誰なのか?AN通信の敏腕鷹野と田岡が動く。本作で完結なんて惜しい。このハードボイルド感が堪らない。第4弾を望むのは自分だけ?面白かった!

2023/06/19

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