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家康〈四〉 甲州征伐 (幻冬舎時代小説文庫)

家康〈四〉 甲州征伐 (幻冬舎時代小説文庫)

家康〈四〉 甲州征伐 (幻冬舎時代小説文庫)

作家
安部龍太郎
出版社
幻冬舎
発売日
2020-10-07
ISBN
9784344430334
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家康〈四〉 甲州征伐 (幻冬舎時代小説文庫) / 感想・レビュー

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ちょろこ

家康の人生、四巻の一冊。働き盛りの家康。お愛の方にうつつを抜かし、長松(後の秀忠)も生まれ、戦況といい、家康に良い風が吹いてきた。のも束の間、この巻は働き盛りの家康にとってつらい大きな出来事が一つ。妻、瀬名と息子、信康との理不尽な別れだ。この別れまでが詳細にそれぞれの心情を交えながら描かれ、瀬名と信康のお互いを思い合う心に胸打たれた。ここから仇打ちにそして泰平の世のために邁進する家康。そして迎えた1582年。やっぱり信長は背中の流し合いが好きなのね。自信満々の信長…まさかこの流し合いが最後になるとは…ね。

2023/06/15

ぱるる

家康35歳から41歳。武田と密通したとして我が子や妻を処刑しなければならなかった家康。何と切ない戦国の世だろうか。浄土を信じなければ生きてはいけない世だったのだ。この無念さを乗り越えて「厭離穢土、欣求浄土」の理想を実現させるために生きると腹をくくった。信長と家康が背中を流しあってこれから築く理想の世を語り合うシーンとお万の方に「古い迷信にとらわれていたわしがおろかだった」詫びるシーンが良かった。それにしても家康は良い家臣を持ったものだなあ。5巻はいよいよ本能寺の変、楽しみ。

2023/01/16

ケイト

武田との戦いに明け暮れる家康。そんな中で起こった最大の悲劇、妻子誅殺。懇願するも信長の非情なまでの粛清。家康の胸に去来するのは辛く悔いしかない己の惨めな姿。瀬名と信康の想いを理解してやれなかった、無念の姿は痛ましい。哀しくも生きていかねばならない天下人になるために。新しい価値感を持っていた信長が目指す天下布武、次巻はいよいよ本能寺の変へと続く。

2023/05/02

えみ

戦国乱世。耐え忍んだ悲しみと苦難の先に、その人がいる。徳川家康。長篠の戦いに勝利した家康はそのとき血気盛んな働き盛り、壮年の期にあった。決戦には勝利した。しかし未だ脅威となり得る武田家を壊滅させるには至らず。武田家滅亡に向け謀略を巡らす日々を送る。そんな最中、妻と息子の信康に謀叛の疑いがかけられ、信長からの無慈悲な下知が…。短気の蟲を腹に飼いながらも耐え忍ぶことが出来る不屈の精神。ここに天下人たる才覚の片鱗を見た!信長に怒りつつも、裸で本音を語り合う二人の様は、不変の信頼が象徴されているようでグッとくる。

2020/10/14

Kiyoshi Utsugi

安部龍太郎の「家康(四) 甲州征伐」を読了しました。 文字通り武田家が滅びるまでを描いています。 その途中では、家康の嫡男信康が謀反の疑いありということで信長より指摘され、信康は自刃に追い込まれるというシーンも描かれています。 ここでは、著者は武田勝頼の謀略であるとする新しい解釈を取り入れてます。 安部龍太郎流の徳川家康は、色々と面白いですね❗

2023/03/03

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