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匂いと香りの文学誌 (春陽堂ライブラリー)

匂いと香りの文学誌 (春陽堂ライブラリー)

匂いと香りの文学誌 (春陽堂ライブラリー)

作家
真銅正宏
出版社
春陽堂書店
発売日
2019-10-10
ISBN
9784394195009
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匂いと香りの文学誌 (春陽堂ライブラリー) / 感想・レビュー

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くさてる

嗅覚という切り口から文学テキストを読み解いていく内容ですが、小説に偏らず、エッセイまで幅広く取り上げています。森茉莉「甘い蜜の部屋」を香りという観点から分析していく箇所がとても面白かったです。

2020/04/08

CBF

(★★☆☆☆) 五感のうちでも、最も記憶と結びつきやすいと云われる嗅覚。『失われた時を求めて』に代表されるように、その感覚を表現した文学作品は数多い。小説のなかの魅力的な匂いと香りを楽しむことは、読書という行為をより豊かなものにする。「におわないこと」が重視され、嗅覚を使う機会の減った現代だからこそ、香り立つ文章の楽しみ方を伝授するー。 テーマ自体は面白かったけど、取り上げられてる小説で知ってるものが少なかったため(村上春樹の数作品くらい)、取り上げられてるシーンの前後の文脈が分からないものもあった。

2021/03/21

aof

文学の中で「香り(匂い)」を読むのが好きだ。感覚の中でも、言葉だけで共有するのはかなり難しい部類だろう嗅覚。その難しさに立ち向かうよう並べられた言葉はとても豊かだ。 現実でも、匂いは実体であって、実体でない。その曖昧な揺らぎが魅力なんだと思う。

2019/11/21

yo_c1973111

文学(小説)に登場するにおいや香りの表現をpick UPし、その譬喩を解析しようとするもの。臭覚は記憶と最も結びつきやすいと聞いたことがあるが、そういった起点から書かれているものだろう。扱う文学はほとんどが近代(大正、昭和初期)で、そこはなぜだろうと思う。他にもにおい、香り表現が出てくる本はあるだろうと思う。が、すべてを把握するわけにもいかないか。’二律背反’という説明言葉がよく出てくるが、必ずしも二律背反ではないような気がする。

2020/05/21

ハル

匂いを想像して当時の記憶を呼び戻すのは結構難しい。 でもふとした瞬間に同じ匂いに嗅覚が刺激され、記憶が鮮やかに蘇ってきておセンチになることはよくある。

2020/03/07

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