翻訳はめぐる
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翻訳はめぐる / 感想・レビュー
くさてる
翻訳の金原瑞人による翻訳、英語、日本語の表記と本の歴史などにまつわる様々なことについてのエッセイ集。個人的にはサリンジャーにまつわる部分がとても面白く、良かったです。
2022/09/14
タンタン
金原さんのお話は読みやすくて興味深い。翻訳の裏話を聞きながら日本語について考えた!
2022/11/14
keik29
図書館本。
2022/09/17
0sanada0
内容は翻訳に限らず多岐にわたる。私は翻訳の話を目当てに買ったので、前半が面白かった。「翻訳は現代語訳で、基本的に既訳より新訳のほうがいい」と言い切るところが良かった。これから訳書を選ぶときの指針としたい。また、日本人学生が英語ができないと責められることに反論してくれていて、金原さんへの好感度がぶち上がってしまった。後半は豆知識が多い印象。私はキャッチャー……の良さが分からなかった人間なので、最後のサリンジャーについての文章は興味深かった。
2023/12/21
Sleipnirie
翻訳というのは原書を読めない人のための代替物。その時代の訳者の知識や感性、環境が訳文に反映される。なので新訳は色々あった方がいい。どれを翻訳するか選ぶのは楽しいけど、翻訳作業そのものはそうじゃない等。母語である日本語の面倒なとこ、縦書きの日本語を横書きの英語などの訳すときのページデザインの工夫について。そのあとが本領発揮。著者のコレクションである幕末から明治にかけての英語辞書を見比べて、日本人が横書きという未知の書き方をどう扱ったのかを語りつくす。ラストは『ライ麦畑でつかまえて』とサリンジャーの歴史入門。
2022/10/20
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