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山口組と日本 結成103年の通史から近代を読む (祥伝社新書)

山口組と日本 結成103年の通史から近代を読む (祥伝社新書)

山口組と日本 結成103年の通史から近代を読む (祥伝社新書)

作家
宮崎学
出版社
祥伝社
発売日
2018-08-01
ISBN
9784396115449
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山口組と日本 結成103年の通史から近代を読む (祥伝社新書) / 感想・レビュー

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kinkin

サブタイトル山口組結成103年の通史から近代を読む。組の発祥から分裂した現在まで関わった人物や事件と同時に暴力団を取り巻く情勢が絡めて描かれている。映画『仁義なき戦い』のヤクザ世界はもう昔のことらしい。今は銀行に口座を作ったりローンも組めない、子供は学校でイジメにあうこともあるという。そして最近は半グレという集団が様々なことを資金に大きくなり警察にもマークされているようだ。その結果、貧困暴力団という言葉も生まれるほど生活が苦しいという。肩を持つわけではないがヤクザという言葉ももう消えてゆくのかもしれない。

2018/11/17

犬養三千代

2018年8月10日初版第1刷 宮崎学 祥伝社新書 860円 はっきり、きっぱり「ヤクザ」関連の本は読んでいる。山口組三代目から始まり、アメリカの?「ザ·ヤクザ」など多分50冊はくだらない。 さいごのページでカタギはヤクザが好き?的な文章。、好きじゃないけど興味がある。好きがどうかは知り合いにいないのでわからない。 ヤクザにも当然人権はあるという立場。 はぐれてしまった人の受け皿。はぐれてしまった人に世間は厳しい!

2018/09/19

K.C.

宮崎学さん渾身の一冊という感じの内容。暴力団員に与するものではないし、法に触れた者は相応の罰を受けることは当然のことだが、暴力団員に対する共同共謀正犯の適用や暴排条例については、些か疑問を持ちながら、一方でそれに沿った仕事をしているのは事実。昨今の「異物排除」的な論理を痛感する一冊。Eテレの治安維持法の特集、共謀罪の問題とどうしても相似形を感じる。

2018/08/19

いぬたち

内容はタイトル通りで山口組の誕生から大きくなるにつれ日本の社会との関わりの変容を記した一冊。個人的に詳しく知りたかった最近の分裂抗争にはサラッと触れる程度だったのがちょい残念だったけどとある暴力団の揺籃期から現在の分裂に至るまでの経緯は丁寧に書かれているのでその点は満足。作者の出自のためか相当暴力団を擁護した見解を述べており個人的にも多少は同意出来なくもないんだけど世間にあまりにも大きな迷惑かけているのも事実だからね… あと山口組三代目と美空ひばりが仲良しとは知らなかった~

2018/10/20

すうさん

人間や社会の「闇」の中には、簡単に割り切れないドラマがある。単に軽蔑や嫌悪だけで済まされない「どうしようもない状況」によって人は歪んでいくのだ。まさにヤクザ社会はそうなのであろう。必要悪として彼らを利用してきた国家権力はヤクザよりも非情で、自分だけの正義を振りかざすことはヤクザと同じだ。このあたりを私が宮崎学や橘玲をよく読む理由だ。憲法と人権という視点から見れば、現代ヤクザには人権すらもない。宮崎がヤクザを擁護するのは、日本は国家権力で人間を差別し裁いている。我々は法治国家とは何なのかを考えるべきだ。

2018/08/08

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