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下山事件 暗殺者たちの夏 (祥伝社文庫)

下山事件 暗殺者たちの夏 (祥伝社文庫)

下山事件 暗殺者たちの夏 (祥伝社文庫)

作家
柴田哲孝
出版社
祥伝社
発売日
2017-06-14
ISBN
9784396343170
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ジャンル

下山事件 暗殺者たちの夏 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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ラスカル

GHQ占領下で起きた下山事件。松本清張の『日本の黒い霧』が有名だが。ノンフィクションでは語れないところをフィクションという形で書き尽くしたとか。戦争帰りの男たちの殺人を何とも思わないところが怖かった。「売国奴は線路に寝かされて汽車で八つ裂きにされた」とか。それで下山総裁は列車に轢断されたのか。GHQ内部の権力闘争だけでなく、暗殺者たちの汚職もからんでいたとは。どちらにしても、敗戦後の日本の混沌とした世相がよく描かれている。

2020/06/16

誰かのプリン

GHQ陰謀説が有望かなと今まで思っていた。しかし国鉄を巡り甘い汁を吸おうとする政治家、はたまたGHQに属する一派閥や民間企業を装う右翼たちの欲望が本事件を起こした理由だ。流石、事件を起こした孫の著者が書いているため説得力がありました。下山事件に関する次なる本を読もう。

2018/01/08

Tomomi Yazaki

著者の得意する、史実を織り交ぜながらの物語は淡々と進む。彼の身内も例外ではなくほぼ実名で登場する。そして闇のフィクサー・矢板玄も・・・。この下山総裁殺害計画の詳細な記述は、本当に著者の想像なのか。身内が犯罪に手を染めた事実を包み隠さず公表したルポ・下山事件最後の証言と合わせると、闇の歴史のジグソーパズルが完成する。600ページにも及ぶ長編だが、久しぶりに読書に没頭し、堪能できた。これは、柴田哲孝の執筆に対する揺らぎの無い覚悟を推し量ることのできる一冊である。

2018/06/21

Hiroki Nishizumi

興味深く読めたが、時代考証や人の生き様の描写に少し甘いところも感じた。

2019/11/26

tsunemi

「日本の黒い霧」で興味を持ちこちらへ。50年近くの時を経ているが事実資料はそれほど変わらず。清張さんはGHQ 黒幕説、こちらはGHQ 傘下日本企業謀略説。暗殺までにかなりを費やしているが後半の警察組織の対立の件を充実させてくれたら個人的には好みかな。~最後の証言では事件に絡んだ遺族のインタビュー含めノンフィクションになっているようでそちらも読んでみます。柴田さんの他の作品も試してみたい。

2019/10/11

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