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二律背反

二律背反

二律背反

作家
本城雅人
出版社
祥伝社
発売日
2023-09-08
ISBN
9784396636487
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二律背反 / 感想・レビュー

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starbro

本城 雅人は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。野球小説は、結構読んでいますが、投手コーチが主人公の小説は初めてでした。野球好きの方には、オススメです。プロ野球の裏側もミステリも楽しめます。 https://www.sun.s-book.net/slib/slib_detail?isbn=9784396636487

2023/10/18

ma-bo

20年振りの優勝が目前の横濱セイバーズ。主人公は投手コーチの二見。彼の哲学や、苦労、投手達との関わり、監督や他コーチとの軋轢、シーズン最終盤の激しい優勝争いが描かれる。そんな中13年前に球界を追放された先輩が不審死を遂げる。二見にとって恩人にあたる人だが、球界を去らなければならなかった原因の真相を二見は知っている。野球小説とミステリーの融合作。最後に二見が取った行動は彼の哲学に二律背反。巻末に執筆にあたっての協力に千葉ロッテ監督(ピッチングコーチも長く務められた)吉井理人氏の名がありました。

2024/03/06

アキ

マジックが点灯したプロ野球チームの投手コーチが主人公の小説だが、それと並行して現役時代に世話になった先輩ピッチャーの突然の死去を記者から知らされる。優勝を目指すチームの監督との軋轢や、先発とリリーフ陣との諍い、若手のリリーフエースの傍若無人ぶりなど投手コーチとしての悩みや信念は、どんな組織にも共通の、人をどう育てるかに通じるものがあった。最後に明かされる事件との絡みは、サスペンスの要素もあり一気に読み通せた。長いペナントレースは、長編小説のように途中で伏線を張っておくことが大事なのですね。面白かったです。

2024/01/21

ゆみねこ

20年ぶりのリーグ優勝を目前にしたプロ野球チームの投手コーチ・二見里志。リリーフ起用を巡る監督との意見の相違、ベテランエースと急成長した若手のリリーフ投手の不仲、悩みながら日々を送る里志に届いた訃報。かって尊敬する先輩でもあり、13年前に球界を追放された檀野晋の不審な死。檀野の死の真相解明からの優勝がかか143試合目のゲーム。読み始めは中々乗れなかったが最後は一気に読破。野球のコーチって心身ともにキツそうだ。

2023/09/27

オーウェン

投手コーチである二見は自分のチームが優勝争いをしているのに満足している。 ただ2位のチームがすぐそこに迫っており、終盤のピッチャーのやりくりを苦労していた。 その折に現役だった時のチームメイトが殺されたとのニュースが。 報道で焦る状況に対し、自分で何とか問題を解決しようとする様。 野球小説のような知識や蘊蓄がこれもかと知れるが、最後に意外な真相が。 所々で明かされていた伏線が形になるとき、二見は苦い決断をする。 それは愛する野球を守るために。

2023/11/21

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