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照子と瑠衣

照子と瑠衣

照子と瑠衣

作家
井上荒野
出版社
祥伝社
発売日
2023-10-12
ISBN
9784396636517
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照子と瑠衣 / 感想・レビュー

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starbro

井上 荒野は、新作中心に読んでいる作家です。著者版、テルマ&ルイーズ、面白くなくはないのですが、ここまでパクっても問題ないのでしょうか❓ https://www.coffret-web.jp/terukotorui/

2023/11/09

みっちゃん

もう最高!それまでの人生をぶん投げて。大脱走する老女二人、ともに70歳。表紙の2人の何て愉しそうな痛快なその姿よ。こういう小説にありがちな「置いてきたもの」に対する心残りは一切ない。後ろは振り返らない。ただ前を向いて。その潔さ。潜伏先を持ち主もわからない空き別荘にするとか無謀すぎる、と思ったけどその場所を選んだ照子の真意には胸が熱くなった。お互いを思いやる心よ。エピローグ的な終章がまた秀逸。私にもまだやれる事がある。やったるぜ!痛快にして爽快なり。

2023/12/04

モルク

今年70才の専業主婦の照子とシャンソン歌手の瑠衣。同じ中学だったが付き合いは30才の時のクラス会から、それでも40年。照子はセックスつき家政婦としかみない夫から、瑠衣は人間関係の面倒な老人マンションから、と一緒に逃避行。晩秋の別荘地、居住者の留守の他人の家に二人は住み着く。法を犯しているのだがこのふたりを見ていると応援したくなる。回りの人々の優しさにも包まれ…それにしても照子の緻密な計画には恐れ入る。その本当の目的を知ったとき、友情って素晴らしい。かっこいいふたりの今後に拍手。

2024/02/12

ネギっ子gen

【逃げ出したのではない、見限ったのだ!】妻を見下す夫や老人マンションの陰湿な人間関係を見限った共に70歳の二人は、シルバーのBMWを駆って大脱走。劇画調の表紙イラストに萌ゆ。 “別離”のための荷造りで、<結婚後のアルバムもあるが、こちらは持っていかない。結婚式の写真も、パリへ新婚旅行へ行ったときの写真も、持っていきたいという気持ちには全然ならない。自分のその未練のなさに、照子は少し悲しくなり、それ以上に心強さを感じた>と。その凛とした決意に痺れる。BGMは、アバの「ダンシング・クイーン」。本屋大賞推し!⇒

2024/01/21

愛玉子

『そうね、それを目指しましょう。ちょっと悪そうな老女。』面倒くさい人間関係のしがらみを見限り、七十歳の照子と瑠衣はシルバーのBMWで走り出す。この二人がカッコいいったら!一緒にいてお互い我慢しない、させない。新しいことに挑戦する勇気がキラキラと眩しく、二人の友情が本当に素敵。ちょっぴり法を犯してはいるけれど、切羽詰まるほどでもないので安心して応援しながら読める。こんな友人がそばにいたら歳を取るのも悪くない、いや、きっと楽しい。荒野さん作品らしくご飯が美味しそうなのも良き。最高のバディに元気をもらえました。

2024/02/15

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