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いばらの王子さま (ディアプラス文庫)

いばらの王子さま (ディアプラス文庫)

いばらの王子さま (ディアプラス文庫)

作家
渡海奈穂
せのお あき
出版社
新書館
発売日
2012-12-08
ISBN
9784403523151
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いばらの王子さま (ディアプラス文庫) / 感想・レビュー

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きょん

前半ののんちゃん目線の、里巳の行動が理解できなくてホラー張りに追い詰められる部分もスリリングだったし、後半の里巳目線で好意が宗教レベルまで変質して行ってしまう過程も辛くて切なくてかなり心を動かされたんですよ。でも個人的に「与えられるべき庇護を受けられなかった子どもの話」がちょっとキツくて、面白いと単純に感じるのは難しかったなあ。親戚や祖父両親との軋轢や里巳に今後も現れるであろうストーカー達やらを考えると、正に茨道だと思うので頑張って頂きたいなあ。

2012/12/26

ミル婆

前半と後半で印象がガラリと変わる。視点も違い、関係性も変化するヒリヒリした緊張感のある展開。翻弄されている小心者な下僕攻めだったのんちゃんが腹をくくった後半には誠実で頼もしい攻め様に。ただ、露悪的な態度をとっていた里巳の種明かしのように語られるのんちゃん信仰に傾倒していく過程が痛々しくて辛かった。

2013/01/05

祐@暫しお休み中

天の邪鬼との初恋話か~と軽い気持ちで読んだら、里巳の過去がツラすぎて後半ドッと切なさが割り増した。前半での不器用な甘え方が可愛かったぶん、再会するまでどんなふうに延博のことを支えに生きてきたかを知って余計に胸が痛くなったというか。里巳自身、自分の境遇の受け止め方も切なくて、若干病む勢いで延博の存在に縋ってる様子が痛々しい。そのうえ延博が本家の長男だけあって二人の関係にも一抹の不安があったが、そこは彼の誠実さと英断に救われたなと。本当は健気で孤独な里巳だからこそ、二人の幸せを願わずにはいられない話だった。

2012/12/11

zwei

何でこんなにも生き辛いのか。信仰の対象のように心の中でのんちゃんを呼び続けてやり過ごした里巳の過去が重たい。傷つけること以外ならなんでもする、のんちゃんにもっともっと甘やかされれば良いと思いました。

2012/12/17

ちるる

どこがどうとうまく説明できないけれど、好きなお話だった。特に後半の里巳視点で、大好きな従兄への『好き』を思い詰めすぎて、信仰とまで考えているのが痛々しくも尊くて良かった。辛い時、大好きな人の名前を御守りのように唱える気持ちはよく分かる。優柔不断な延博も最後には何よりも里巳が大切だと行動で表してくれたことだし、たとえ先のことは分からなくても、いばらの道でも、一緒なら大丈夫だね♪と嬉しい気持ちで読み終わることができた。イラストも好き。

2013/01/06

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