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原爆の火

原爆の火

原爆の火

作家
岩崎京子
毛利 まさみち
出版社
新日本出版社
発売日
2000-08-01
ISBN
9784406027533
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原爆の火 / 感想・レビュー

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ベーグルグル (感想、本登録のみ)

入隊する予定になっていた山本達雄さんが、原爆が落とされた広島で本屋を営む叔父を捜すとそこは原爆投下で燃えていた。この火を消してはならないと山本さんが実家に持ち帰ったもの。最初は憎しみのためだったが、今は平和を願う為の火として、今もなお燃え続けている。今もこの火が絶やさずに燃え続けている事に驚きと、山本さんの思いを感じた。この火は憎きものでなく、これからの平和への語り部として、私達の心に刻んでいかなければいけない。

2020/06/24

とよぽん

山本達夫さんが広島の叔父さんの家から持ち帰って守り続けた「原爆の火」。そのエピソードが「ヒロシマを忘れない」の「灯の心」を世界中の人の胸に届ける。日本きりえ協会会員の毛利まさみちさんの絵が、迫力と説得力をもって訴えている。福岡県星野村に行って原爆の火を見たい。

2020/12/22

よこしま

8月6日ですね。あの時から70年という月日が。9日にもさせていただきますが、まずは黙祷。◆今日も式典では火が灯されていました。この本は当日、入隊する予定になっていた山本達雄さんが広島に向かう途中、原爆が落とされ。そして広島で本屋を営む叔父を捜すと、本は灰となり火が。この火を消してはならないと山本さんが実家に持ち帰ったものです。最初は憎しみのためでした。でも山本さんは気付きます。憎しみには憎しみにしか生まれない。平和のために火を消してはならないと。◆核利用も戦争もあってはならぬこと、語り継がれますように。

2015/08/06

すぱちゃん@しばらく低浮上になりますが、元気です

原爆投下直後のヒロシマ。山本達雄さんはおじさんの本屋のあった場所を探して、そこの地下倉庫から「原爆の火」を持ち帰る。そして、その火を絶すことなく、燃やし続けた。初めは憎かった火だが、いつしかその火は平和への祈りの象徴へと変わってゆく。星野村で今も燃え続けている、原爆の火。この火は現在、世界のあちこちに移され、燃え続けている。地球上から核兵器がなくなる日を夢見て。

2020/12/01

たまきら

火は火でしかない。けれども、その火が象徴するものがある…。象徴が変化し続けてきたとしても、その歴史がとても胸をうちます。原子爆弾という恐ろしい兵器への誘惑から、憎しみと好奇心を抱えた人々が逃れられ続けますように。人の頭上に降りそそぐものが、殺戮のものであってはないということが、世界的に認識されますように。

2020/11/20

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