恋する虜―パレスチナへの旅
恋する虜―パレスチナへの旅 / 感想・レビュー
yooou
☆☆☆★★ 「シャティーラの四時間」を読んでこちらに進んだけど、予想外の読みにくさに苦しみました。どうやら本書はジュネに内在する時間軸に沿っているらしい。難しかったけども、パレスチナとアラブ、イスラム教とキリスト教、アメリカとソ連という複雑な信条がからみあった中東の当時の本当の姿がすこしだけ見えた気がします。
2014/02/11
OraInuchan
通読2回目。
2017/06/05
seer78
この本の存在を知ってから、何年になるだろう。今年現物をようやく手に入れて、貪るように読んだ。結論を言えば、生涯でもっとも読みにくい書物だった。でも、ジュネが好きで、何度も読み返したいと思う瞬間がいっぱいあった。幸福な読書体験だ。
2009/07/11
おまるたろう
兵士、戦士フェダイーン、司令官、政治の要人、ブラックパンサー、彼らを活写した散文は、いつの間にかホモポエムになる。要領のいいパレスチナ軍人はいつの間にか富豪になっていて、戦場とリゾートを行き来。パレスチナ革命運動の衰退史としての、第一級の資料としても読める。しかし、この本の奥底に流れているものは、ジュネが遍歴の最期に出会ったソウルメイト、司令官ザムザと、その母への熱烈な愛ということになろう。ジュネの愛と志操の全てが裏切られ、覆される後半の章も、まさに小説的にスリリングで、興奮した。
2018/07/10
seer78
再読。
2012/07/09
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